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おととい、CDプレイヤーを頂いたお礼もかねて館長のところへお中元をもって挨拶にいく。
もうお中元の時期は過ぎた気もしないではないが、地元で作っている黒豚生ハムや焼き豚を詰め合わせにしてとりあえず館長宅訪問。
さっそく新しいCDプレイヤーを見せてもらう。おおっ、SACDにも対応!しかし、僕も館長もSACDソフトを持っていない。館長もとりあえず興味は無いらしい。
新しいプレイヤーを買ってからオルガンの曲が好きになった、と館長は言った。
館長が買ったリヒターのバッハ:オルガン曲集(5枚組み)を聞かせてもらう。
- アーティスト: リヒター(カール),バッハ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2000/05/01
- メディア: CD
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う〜ん、プレイヤーが違うとこんなにも再生感が違うものなのだろうか。特に低音や残響の鳴り方がすごい。しょせんは録音の再生というかもしれないけれど、それでもなんとなく教会のドームの形状まで思い浮かぶような立体感。試しに別のCDプレイヤーでも聞かせてもらったが、音の粒立ちが違う。
僕がクラシック音楽に惹かれるきっかけになったのも、バッハのオルガン曲、確か「小フーガ」と呼ばれている曲だった。音楽室いっぱいに鳴り響くオルガンの音楽にしびれた。
その後しばらくしてバッハのオルガン曲を集めたCDで「小フーガ」を聴いたのだが、あれっ?こんな曲だっけ?・・・そんなに感動しなかった。
きっと、CDラジカセで聴いてもよくわからないほどの情報量があったのだろう。それなりの機材で、大きなスピーカーで、大きな音で、身体ごと音を受け止めるぐらいの気持ちで聴かないとけなかったのだと思う。
お礼にいったのに、近所のステーキハウスでお昼ご飯もおごってもらう。館長と妻はガーリックステーキ。僕はダブルハンバーグ300gを食べて、館長が若くてブイブイいわせてた頃のトークを聞きつつ、僕はご飯もおかわりした。
一度館長の家に戻って、またCDプレイヤーを聞かせてもらう。うちから持ってきたグールドのCDも聴かせてもらった。
- アーティスト: J.S. Bach,Gould
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 1994/01/11
- メディア: CD
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う〜ん、臨場感がちがう。グールドの鼻歌もずいぶん明瞭に聞こえる。館長はあまりグールドは聴かない(特に1964年のコンサート・ドロップアウト後の録音)らしいのだが、平均律1巻は1962〜65年の録音なので、館長も口では言わなかったがなかなか良いなあと思っているようだった。
そうこうしているうちに4時頃になって、「じゃあ魚食べに天草にいこう」と館長が言うので、館長の車のあとを追って車を走らせる。天草五橋のうち4つぐらいを渡って、館長の奥さんの実家近くの「福信」でアジとタコ、イカの刺身とウニ丼をご馳走になる。全部地のものだったので美味しかった。特にタコは湯で加減が絶妙な感じで、やわらかいんだけど歯ごたえもあって、甘くて美味しかった。
タコを切るときは断面がギザギザになるように切るのが本当だし、美味しいのだそうだ。ちゃんと知っている人はこういう風に切ると館長が教えてくれた。そういえばスーパーのタコ刺しって、みんなスパッと綺麗な断面だな・・・。
お礼に行ったつもりが、昼、夕とご馳走になってしまい、果物までお土産に貰ってしまった。一体、何をしにいったのだろう?
館長、ありがとうございました。