茅乃舎

ぼっちゃんを連れて実家へ。実家の父がぼっちゃんに会うのは昨年12月の御宮参り以来だ。今日はお彼岸ということでお墓参り。遅ればせながら、ぼっちゃんははじめての墓参りでご先祖にご挨拶。今後ともよろしくお願いします。もうすぐ新しい車もくることだし、今後はもっとぼっちゃんを父のところに連れてこようと思った。
墓参りが終わって、妹の提案でhttp://www.kayanoya.com/index2.htmlへ。

このあたりは地名もずばり「山の神」というあたりで、すこし行くと犬鳴峠があり、店へ行く途中の猪口というあたりにはデカイ鳥居がズドーンと立っている。昔から何回かこのあたりには来たことがあるのだが、その度に感じる何か聖地のような、不思議な雰囲気。でも、茅乃舎へ向かう道をどんどん山の中へ入っていくと、何か、もっと別の、もっと不思議な気配がし出してすこしクラクラする。
しかしお店自体はおそらしいまでにエスタブリッシュで清々しかった。茅葺の古民家風なつくりなのだが決して民芸風になるのではなく、むしろモダンだ。店の表には薪能の舞台まであり、B&Wのスピーカーに真空管アンプ、食器、とになく何から何まで「手を抜いてないなぁ」という感じ。ランチはもうオーダーストップだったので喫茶室でコーヒーと、バウム・クーヘンを注文する。バウム・クーヘンは豚の丸焼きみたいな大きさの筒状のもので、注文のたびにスルスルと切り取ってくれる。フワフワしていて美味しかった。コーヒーはポットに入ったおかわりの分まで出てきた。
とにかく、おそろしく山の中だ。どうしてこんなところに店を?という場所だ。でも、けっこう広い駐車場が一杯になるかと思うぐらいに車が止まっていた。確かに、調度や売店の品物、店の雰囲気を見るとプロデュースの仕方が上手なのだろうな、とは思う。もちろん、土地のある種の不思議な力も多少あるだろう(?)。どんなに山奥でも、お客さんがくるところにはちゃんと来るという、そこあたりの差って、いったい何なのだろう。

帰りの車の中で、妹の最近の職場の話や、今度買った新しい車のことをみんなで話す。我々が車を買ったとき、オプションのETCをサービスで付けてもらった話をすると、がぜん父はETCに興味がでてきたようで、自分も付けようかな、なんてことを言い出した。

家にいったん帰って、実家のパソコンにノートンのソフトをインストールし、近所のうどん屋で夕食を一緒にとって、そこで実家の父と妹と別れる。