バウムクーヘン

今日は妻が髪を切るというので、切っている間ぼっちゃんとふたりで街をうろつく。よく考えると、スリングに入ったぼっちゃんと2人きりになるのはずいぶん久しぶりな気がする。しかし、こんな街中の人ごみの中を2人で歩くのは初めてだ。しかし、それは都会の匿名性というか儀礼的無関心というか、僕のようなむさくるしい男がスリングにぼっちゃんを入れて歩いていても、特に誰も注意を払わないので助かった。しかし、妙に小刻みに揺れたり、歌ったりしているのは、事情を知らない人にとってはちょっと不気味だったかもしれない。
蔦屋書店内の岩波文庫の棚の前に来たぐらいには、ぼっちゃんもすっかり眠りの底へ。でも本をとろうと手を伸ばしたときに一瞬目をさましたが、なんとかギリギリセーフ。
2階の中古CDコーナーに向かったところ、すっかり模様替えで巨大なコミックコーナー、DVD,微妙な趣味のインテリア雑貨コーナー・・・、オ、オタクの殿堂?なんだかとんでもない空気にぼっちゃんを触れさせてしまったなと思いつつ、1階に下りて文庫本を一冊買い、店を出る。

タワーレコードをウロウロしている頃に妻から電話。美容室に向かい、お店のお兄さん(僕と妻の担当のひと)に爆睡中のぼっちゃんを見せる。

25日に福岡から妻の友人夫婦がくるので、チーズを買いに行く。2000円ぐらいでちょっとクセのあるものを、という注文で何種類かのチーズの盛り合わせを作ってもらう。たいていこういう場合、「・・・円ぐらいで」というとその金額を越した額になってしまうのだが、このお店のお兄さんはかならずその額に納めてくれる。お店の雰囲気も、お兄さんもいつ来ても感じがいい。