■
妻は今日、雑誌と言うか、機関紙というか、そういうものの取材を受けるらしい。
要するに、大学が定期的に発行するPR雑誌で、「OB・OG訪問」みたいな感じ。
サンプルとして送られてきたバックナンバーを見たが、「うちの大学卒業者にはこんな人がいて、こんなに活躍してますよ!」とか、「山奥とか僻地にも生き生きと働ける職場はあるんですよ!」とか、かなり啓蒙的な姿勢が前面に出ている。
だから当然と言うべきか、登場するのは、手堅く公務員とか、もう50代ぐらいの大手の会社社長とか役員とかをやってる卒業生ということになる。
だから有難いことに、ぼくのようなフラフラした意味のわからん卒業生がこのインタビューを受けることは、おそらく、無い。
でも、最近の法人化云々にともなってか、大学側は「とにかくうちは良い所なんです」というのを強調しようと必死だ。
でも、出身校なだけに余計厳しく見てしまうのだが、そういう取り繕うような必死さを見せられると、卒業生としては白々しい気分になるというか、憂鬱な気分になる。
オーケー、認めよう。僕ははっきり言って、この手の雑誌が苦手だ。
あまりに良いことばかり書いているそのPR雑誌が不気味に思えてならないのだ。
「ポジティヴに生きましょう!」と笑顔なんだけど目は笑ってないような。