sniff2005-04-23

だいぶ前のことになってしまったが、『ユリイカ』4月号での南陀楼綾繁さんの文章について書いたところ、南陀楼綾繁さんからトラックバックを頂いた。

こういうことには慣れていないので、最初は何のことかわからなかった。

いつも独り言のようにその日の買い物メモなどをつらつらと書いていたし、自分でもそれでいいと思っていたのだけれど、このように不意に「自分の日記に対する誰か別の第三者からのレスポンス」という事態に直面すると、「ほぉ、これがブログというものか・・・」と、いまさらながら深く感動した。

トラックバックを頂いた」という表現が正しいのかわからないけれど、正直に言って、とても嬉しかった。
きっとブログの楽しさとか面白さには、こういう他者と繋がって行くという快感がかなり大きな要素になっているのだと思う。

でも、こういうとき「トラックバックありがとうございます」等、お礼を言うもちょっと、なんか、ブログっぽくないような、違和感があるような、場合によっては相手の方にも失礼な気がするような、かと言って何も反応しないということも失礼なような・・・と考えているうちに時間だけが過ぎていく。
他の人はそのあたりどうやっているのだろう?

と、書いているうちに気づいたのは、結局のところ僕が『ユリイカ』4月号「ブログ作法」に求めていたのは、「あのー、一応ブログやってるんですけど、小心者なもんで・・・」という人のための「ブログ作法」だったのだろう。

しかしそんなこともあの『ユリイカ』4月号「ブログ作法」のどこかに書いてあるのだろうか?しかし今さらあの本を読み返す気力も今のところ無い。

あるいは、そういうことを『ユリイカ』に求めたことほうが間違いだったのかもしれない。『ユリイカ』を読む人はブログの歴史とか、ブログの可能性とか、メディアの変容とか、コミュニケーションの多様性とか、エクリチュールとかデリダとかPCとか、そういうことを読みたいし、考えているのだ。たぶん。

でも、南陀楼綾繁さん、トラックバックとても嬉しかったです。ありがとうござます。