気持ちだけは美しく

自分では何もしない奴に限って、いろいろ偉そうな事を言う。

だが彼が自分の「正しさ」を疑うことは無い。

オーケー。認めよう。君の言うことはいい事だし、正しい事だ。

しかし、ある物事の正当性をその正当性から正当であると主張することは、「正しいことは正しい。それに反対するお前らは正しくない。」というあまりに貧相な主張にしか聞こえず、はっきり言って、相手しているこっちまで悲しくなる。

悪いけど、君の話は無かったことにさせてもらうよ。




朝から大家さんが庭の松の剪定に来てくれた。

庭の草刈りや雑木の剪定ぐらいは何とかなるが、松の剪定となるともう素人では歯が立たない。

去年の枝を切ると、次の年にはそこから二本枝が出て・・・と、何度も剪定に来てくれるたびに話を聞くのだが、悲しいかな、ぜんぜん分らない。

もはや特殊能力だ。

おととしの枝と去年の枝を見分けなけらばならないようだ。あと、枝に苔が付くと木が弱ると言われたので、オイラはせっせと苔とり。




そのうち剪定の様子を見に隣のご隠居さんもやって来る。
大家さんとその方は同じ大学の先輩と後輩。ちなみに僕も同じ大学なので、50年ほど離れているが、その人たちの遠い後輩になる。

年々、戦友会のメンバーも減っていくとか、2人でそんな話をしていた。