sniff2005-05-16

昨夜は近くのインド料理屋主催のインド音楽コンサートへ。

4時会場、6時開演なのだが、4時から公開チューニングの様子を誰でも聞くことができる。

サントゥールという楽器は、スチール弦を鉄の棒でたたいて音を出すという点では構造的にはピアノと同じで、一説によれば、ピアノの原型となった楽器(らしい?)。

詳しいことはよくわからないが。

パカワジという両面太鼓も初めて見たのだけど、片方に水で練った小麦粉が張ってあり、それが不思議な低音を響かせるのだという。ちなみに、この部分は焼くと美味しいチャパティになる。しかも演奏に使った物を食べると滑舌が良くなるという言い伝えがあるという。

演奏した後なら汗で塩味ガツンと効いてそうだが、そういうことなら欲しい!とちょっと思ったぞ。


お客さんの約半分は町でコーラスや唄をやっている普通の主婦の方達だったのだが、こういうコンサートだから、ここは中央線沿いか高円寺かというほどの、その、あの、ラヴ&ピースな感じの、麻生地のゆるい服、絞り染めのTシャツ、修行者のような長髪・・・といった感じの人たちもたくさん集まっていた。

チューニングの時間も、すでに何人かはヨガのポーズや座禅を組み瞑想に入っていた。
このあいだ習ったヨガの先生にも会った。
「あ〜、来てると思った〜!」と言われた。

かなり濃い空間だった。

しかし、単純な旋律が周期によって繰り返し現れては消えて行き、時には変奏され、また再びもとの旋律に戻る・・・という音楽を聴いていると、なんだか瞑想的な気分になってきた。パワカジの音はズンズンと身体に直接響いてくる。まるで身体の中で音が鳴っているようだ。
コンサートが終わった後はこのところ続いた嫌なこともどうでもいい小さいことに思えてきて、何だか気分もスッキリしていた。

もちろん、音楽にこういうヒーリングという目的を求めのはどうかと思うが、でも実際、気分が良くなったんだから、難しい話は抜きで、それでよしとしようではないか。


帰り道にある「たけちゃん」で塩そばを食べて帰る。



その夜、僕は覚えていないのだが妻の話によると、いつもに増して寝言をいったり、体がピクピク動いたりしていたらしい。
ときどき寝ている猫が夢を見てそういうふうになるが、そういう感じで。

確かに、なんだか嫌な夢を見ていたような気がする。よくは覚えていないが。

でも、もしかしたら心の奥の滓のようなものが今日の音楽でちょっと上がってきたのかも。妻の話では、そのうなされている間、すごく身体が熱くなっていたらしい。

インド熱・・・?


そのインド料理屋では今、絵の個展があっていて、その絵の中の一枚(の或る部分)にどんとの姿を見ることができる。