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時間は間違いなく過ぎているのだろう。
最近になって例のキチガイ事件についてのメールや電話がやっと来なくなった。
先週の日曜日にその人と同席することがあったが、本人は(僕はだけでなく僕の友人にもあんな酷い内容のメールを送り付けたにもかかわらず)僕の顔を見ても知らぬ顔をしていたし、僕としてもその日は、その人の頭にビールをぶっ掛けることもなく、自分をコントロールしてもうまく切る抜けることができたと思う。
「みんなで一致団結」とか「OB会としての地位の確立」とか言うけど、結局あの人にとってそれが意味するのは「そしてその中心には自分がいる」ということだったのだろう。
でもそんな形が、もちろん形が無意味だとは言わないが、どれほどのものなのだろう。
そんな形ばかりのものの中心でふんぞり返って、一体何がしたかったのだろう。
いや、彼がしたかったのは、まさに「中心でふんぞり返る」ことだったのだろう。
しかし、そんな嫌な日々ですら、遠くなっていく。
時間がこんなに素晴らしいものだとは、今まで思ったこともなかった。
さぁ、いつもの場所へ戻ろう。
(ホッキキスカンガルーは一部フィクションです。)