一雨ごとに。

今日は久しぶりに雨らしい雨なので走りはちょっと止めて、いつもなら走っているこの時間に溜め込んだ雑誌や本のコピーを整理したりなんかしてみる。

「おっ、こんなものコピーしてたんだ。初めて見た」と思ってパラパラとめくってみると、明らかに僕の筆跡でメモが書いてあったり、アンダーラインが引いてあったりする。
しかもけっこう、そういうことが多い。

この場合、二つの可能性がある。ひとつは、「確かに読んだんだけど、特にこれといって重要なものではなかったから忘れてしまった可能性」であり、もうひとつは、「内容が重要であったか、そうでなかったかという問題ではなく、そもそも、読んだことが記憶に無い可能性」である。

もし前者であれば、「まぁ、そういうことってあるよな。」で済ませられるのだが、後者のばあい、もしかしたらとても重要な内容が含まれていたにも関わらず忘れているということも考えられるので、非常に欝だ。

そもそも、自分が忘れたことについて「あぁ、それは特に重要じゃないから忘れててもいいよ」という判断を下すことは不可能ではないのだろうか。そもそも、何を持って重要であるかを判断したのか、その基準すら記憶に無いのだから。

しかし、以前読んだその時点では特に重要だと感じなかったことも、今読み返すと意外と「おっ!」っと思うかもしれないと考えるならば、たとえば「どうしてこんなところにアンダーライン引いてんだろう?」とか、とにかく何か引っかかりがあるということは、その本や文章自体が「おい、テメエもう一度読み返してみろよ」と言ってきているのかもしれない。

などとこのアルバムに入っているヴァージョンの「千のナイフ」を聴きながら思ってしまった。

BGM

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と書いているうちに「キュー」が始まった。