ギラギラ。

きのうは一日、町の秋祭りに浮かれてしまった。

よく行く鉄板焼屋の焼きそばやお好み焼き、そして店のおばちゃんのおはぎが食べられるからだ。

別にいつでも食べられるんだけど、祭りの日に、青くて透明な秋空の下で、あのペコペコいう透明プラスチックの入れ物に入っているのを食べるのが楽しいのだ。

だから、祭りに浮かれていたといっても、別に神輿を担いだりしたわけではない。
古い町ではよくあることだが、神輿を担いだり、神様の行列に参加する人はもう代々、その家の人と決まっているので、僕のようなよそ者は神輿をかつぐことはできない。

でも、そういう神様のきまりごとって、すごく素敵なことだとおもう。

神様の行列とは別に、地区会や小学校のダンス・チームも自分たちで作った神輿を先頭に町を練り歩いてはダンスを披露。

曲は町の「なんとか音頭」だったり、「マイアヒー」という歌だったりするが、まぁ、それはそれでみんな味があっていいと思う。

でも、明らかに、それってあれだろ?都会でやってる馬追い祭だろ?というグループもいた。
この馬追い祭りはこの県を代表する祭りで、それはとってもとっても大きな、歴史のある大事な祭りなのだが、今やすっかりノリがヤンキー風なのでちょっと苦手だ。

せっかくの町の祭りなのに、別の町の祭りをやらなくてもいのではないかとも思ってしまうのだが、まぁ、お祭りなので神様も「いいんじゃない?全然OKよ。」と言ってくれるだろう。



と思っていたら、意外な形で行事に参加した。

神社の一角では神楽も上演されているのだが、今年もそれを見ようと客席に座っていると、係りの人に葉のついた木の枝を渡されて、「これで舞台の鬼(神)と綱引きみたいに引っ張り合いをしてください」と言われた。

観客参加型神楽?!

とにかく、言われるとおりにやってみることにしたが、僕の前に小学生が引っ張り合いをしていたが、鬼(神)の人も結構マジだった。

もっと剣道の型みたいに「引っ張り合いのふり」かと思っていた。小学生は最後に舞台に引きずり上げられ、ジャイアントスイングをかまされていた。

小学生もマジになって、赤い顔して怒っていた。小学生よ、そんなにマジにならなくてもいいじゃんか、と思いながら爆笑していたら、僕の番がまわってきた。

事前に係りの人に聞くと、結局最後は鬼(神)に枝をとられて、「あ〜、やっぱ神さんには人間はかなわんのやね〜」というようなストーリーらしい。

なので、ぼくもそれらしく振舞わなきゃなぁと思っていたら、僕の時も神楽の人はけっこうマジだった。それで、ぼくもステージに引きずり上げられるとき、わざと激しく転んだり、投げられたときちょっと大げさに転んだら、見ていたお年よりも大喜びだった(らしい。妻の話によると。)。

なのでちょっと痛かったけど良しとしよう。

でも、あとでなんか痛いなぁと思ったら、足の甲のところがすこし腫れていた。ちょとやりすぎたかも。でも、これは前回の日記に書いたように、最近メールで人を傷つけたことのバチがあたったのかもしれないなぁと、ちょっと神妙になってしまう。

今年は神様と力比べもしたし、神様に投げられたりしたから、何か運が良くなる気がする。ほんとにそんな気がするだけだけど。