雷蔵2連発

きょうが締め切り(厳密には今日の消印有効)の提出物が2つ。自分でもちょっと信じられないが2つとも無事提出・・・。あとは審査結果を待つのみ。


妻が昼ごはんを食べてまた職場に戻るのが1時ごろ。ちょうどBS2で「アルプスの少女ハイジ」が終わろうかという時間帯だ。ハイジとクララ、そしてペーターとおじいさんの姿をみて心がホンワカした頃に入れ替わりではじまるのが衛星映画劇場。

今日の「鯉名の銀平」asin:B00005GEGQ、きのうの市川雷蔵主演の「忠直卿行状記asin:B00005GEGO(1960年、大映)も印象深かった。

たまには古い日本映画の時代劇もよかろうとぼっちゃんを抱っこしながら観賞。ぼっちゃんは睡眠学習で。

大阪夏の陣で武功をあげた松平忠直。多少荒いところはものの快活で明るい人物のようだ。

まぁ・・・このあたりまではよかったのだが、見ているとだんだん「そんな話なのか?」という展開になってくる。

城内槍大会でも忠直は優勝。「オレって超イケテね?」ぐらいな勢いで人生を謳歌していたのだが、ふとしたきっかけで家来が「最近、殿様もだいぶ槍がうまくなって、以前ほど負けるのにも苦労しなくなったよね?」なんてコソコソ話しているのを聞いてしまう。

それ以来というもの、「いままでの賞賛や名誉は、みんな家来たちの追従によってでっち上げられたものか?じゃぁ、オレのほんとうの力ってなんなのさ?オレの存在意義は?」と悩みだしてしまい、それ以来というもの酒に溺れ、家来の奥さんを取っちゃったりと一転して暴君となり、ダークサイドに落ちていく殿様・・・。

最後は殿様を「ひとりの人間」として、唯一正面からぶつかっていった幼馴染み(家来と、その妻)によって殿様の心が開いていく・・・という話なのだが、ただのチャンバラ時代劇を期待していただけに、「ほんとうの自分」というものにこだわってしまったが故の悲劇という意味では意外と現代的なテーマでぼっちゃんも驚きだ。寝てたけど。


そういえば先日、成瀬巳喜男の「妻よ薔薇のように」(昭和10年)という映画もやっぱりBS2でぼっちゃんと観たのだった。
昭和10年って、こんなにモダンだったのかと感心。ラストの「お母さんの負けだわ・・・」というセリフが印象的。

ぼっちゃんはやっぱり睡眠学習



アマゾンで「きょうの猫村さん2」の湯けむりバージョン(手ぬぐい・石鹸つき)を注文。はやく読みたい。

きょうの猫村さん 2~湯けむりバージョン

きょうの猫村さん 2~湯けむりバージョン