きのう、お茶を飲んでちょっとむせてゴホゴホと咳をしたら、ぼっちゃんに「だいじょうぶ?」と言われた。なんかすごいことを言われた気がした。

ぼっちゃんの水疱瘡もだいぶ峠を越えて、水泡もだんだんカサブタになってきている。ここ数日「なんかかゆい〜」、「なんかいたい〜」という言葉もぼっちゃんから聞くようになった。「なんか」とか「ちょっと」とか、そういう副詞っぽい言葉がが使えるって、すこしすごい気がする。


結局のところあいかわらず壊れたメガネを使っている。亀裂があって、実際に折れているのだけれど、かけるだけなら大丈夫なようだ。はずすときにすこし慎重になる必要はあるが。

今日、ぼっちゃんを昼寝させようとしたら自分だけ撃沈していた。そのあいだぼっちゃんは一人でゴソゴソ遊んでいてようだ。ああ、いかんいかんと思って身体を起こし、メガネをかけると何かおかしい。あっ、壊れたフレームのほうのレンズが無い!そういえばさっきぼっちゃんが何かカチャカチャ音をさせていたが、まさか・・・。

オモチャ箱やフトンの裏など、とにかく部屋中をしばらく探すがいっこうに見つからない。だんだん気分が暗くなったそのとき、ふとティッシュカバー(布製のティッシュ箱カバー)の中を探ると・・・あった!

そこにレンズを入れたぼっちゃんの行動にも驚いたが、そこを探そうと思いついた自分にもすこし驚いた。これが血というものか!


宮崎のブックオフ100均コーナーで見つけた本の一冊に『ことばの贈物 岩波文庫の名句365』というものがある。

ことばの贈物―岩波文庫の名句365 (岩波文庫別冊)

ことばの贈物―岩波文庫の名句365 (岩波文庫別冊)

文字通り岩波文庫から古今東西の名句が一日一句として1年分の365句がセレクションされている。最初は「ふ〜ん、こんなのも古本屋に出そうかな」と思っていたが、パラパラ眺めていると面白くもあり、耳が痛いような、我が身を振り返ってしまうような文句が続出で、売り物にするのはやめにした。

今日、いちばん胸に響いたのは、

善い人間の在り方如何について論ずるのはもういい加減切り上げて善い人間になったらどうだ(マルクス・アウレーリウス『自省録』)

である。