金曜日はぼっちゃんが保育園に向かうのを見届けた後、僕だけ実家へ。実家をすこし片付けて、父と昼食を食べた後、大学へ。書類関係の用事を済ませ、本を数冊借りる。借りたい本が各々教育学部、経済学部と所属がバラバラだったが、そこは大人の余裕でなんとか問題をクリア。
それにしても、ただただ何百ともある本棚にこれまた無数の本が並び、自分以外生きている人間がいない書庫の中は、人類滅亡後の世界を思わせる。もちろん絶望としてではなく希望として、という意味だ。

仕事帰りの妹と待ち合わせ。カフェで僕はコーヒー。妹は青島ビール。最初はお茶を飲んで別れるつもりだったのだけれど、店を変えてビールを一杯付き合うことになったら、なんとなくダラダラと話が続いて、結局腹がすいた2人が向かったのは妹がよく行くという中華料理屋。○○楼とか、そういう高級中華ではなく、どっちかというと駅前の中華屋、たとえば○○飯店の雰囲気の店だ。店名を見たとき、いつも駅のホームから見えていた店だということに気づく。しかも、たぶん大学の後輩の実家だと思う。その後輩の話していたちょうどその場所だし、店内に貼ってある食品衛生管理者なんとかの免状の名前の苗字がその後輩の苗字だった。そういえば店のおっちゃんの顔もその後輩と似ている気がする。
そのうち、仕事が終わった妹の彼氏も合流。彼は生ビール、僕と妹はもうビールでお腹一杯だったけれど、彼だけ飲ませるのもアレなので、瓶ビールを一本頼み、三人で改めて乾杯。

駅の改札で別れ、僕は電車で実家に帰る。降りた駅のミスドでコーヒーを買って、飲みながらトボトボ歩いて帰る。カバンの中の本が重い。
帰り着くと、父はもう寝ていた。僕もコタツに入って、「探偵!ナイトスクープ!」を見ているうちにいつの間にか眠りに落ちていた。