カルチャー雑誌『スタジオヴォイス』休刊。この場合の休刊はかぎりなく廃刊に近いのだろう。
若気の至りで恥ずかしいのだが、けっこう好きだった。
実は、就活中、この雑誌の会社(インファンスだっけ?)に応募して、書類選考を通って面接を受けに東京に行ったことがある。もう10年以上前の話だ。たしかそのとき、あいだ一日空いて、他の出版社の面接も受けることになっていたので、意味も無く3日ほど東京にいた。取ったホテルは窓を開けると隣のビルの壁で、電気をつけてても何だか暗かったのを憶えている。なるべくいたくなかったので、その空いた一日はずっと上野公園(ホテル自体が上野にあった)にいた。日が暮れるまでずっと上野公園にいた。噴水の前で女装したじいちゃんがラジカセから流れる音楽にのって、傘をふりまわしながら踊っていた。上野の森公園へ抜ける道をハイソな奥様方が展覧会を見るために歩いていた。その道沿いにはホームレスの住居がる青いビニールシートがぎっしり。
そういう時代だったのだろうか。