とうとう五月は一回も更新できなかった。
ゴールデンウィークももちろん仕事。今年は事務仕事のあいまに駐車場整備もガンガンやった。一台でも多く車を入れて、お客さんを店内に入れることが少しづつではあるが、確実に売り上げにつながるのだ。

もちろん警備会社からバイトをやとっていたけれど、今年はハズレか?というぐらい要領が悪くて、とにかく僕は連休中、駐車場を走り回り、「あそこに一台・・・もうすぐあれが出るからあそこに次の軽自動車を入れて、のこりの2台を建物の裏に回して・・・」と、ちょっとした巨大パズルゲームのようだった。おかげで、今年も真っ黒に日焼けしました。

大学の非常勤も、もう半分が過ぎようとしている。やっと、というか、もう、というか・・・。
ゼミのはずだが、初心者がほとんどなので、概説の授業のような感じで進めているが、うまくいくときもあれば、あれ?というときもある。
うまくいかなかったときは、「内容詰め込みすぎたかな・・・」とか、「用意した内容消化することばかりに意識が向いてしまって、学生とコミュニケーションとれなかったな・・・」と、それなりに理由がわかる。

うまくいったときは・・・あれって何なんだろう?なにが良かったのかな?よくわからない。
でも、この子は哲学とか興味あるのかなぁ・・・?って心の中で思っていた子が授業の後に僕のところまで来て、「先生、今日の授業とてもおもしろかったです。でも、僕が思うには・・・」と言ってくれて、なおかつ、集まってきていた他にも学生と議論を始めたりしたときは、なんだかちょっと感動した。いつもそんな授業ができるとはかぎらないのだが。

今週は・・・とうとうやってしまった、というか、僕はいつも授業の最初に雑談からはじめて、じわじわ本題に入っていくのだが、今回の授業はとうとう雑談で終わってしまった。雑談といっても、NHKでやっているハーバード大の政治哲学の講義の話から公正さや正義の問題、そして、首相が突然辞任したり、朝鮮半島がきな臭くなってきたり・・・そんななかで哲学をやる意味ってみんなはどう思う?みたいな話からだんだんみんなの議論が盛り上がってしまって、気づくと一時間半なんてあっという間だった。用意したプリントを配る暇もなかった。

たまにはそんな授業もいいのかな?と思わないでもないが、やはりはやく本題にはいらなければ、と若干の反省モード。
それにしても、若い人と接することはほんとうに刺激的だ。自分があきらめたこととか、見ないでおこうと決めたことにも真摯に向き合っていて、ちょっと自分が恥ずかしくなった。