ブラックジャック

sniff2004-11-11

今日は仕事が休みの妻とブラックジャックISBN:4253031668
正確には、妻が読み終わった9巻とか、13巻とか、そんなおこぼれを拾いつつ、ブラックジャックのメスさばきにしばし酔う。

とはいっても、もともとは僕が小学生のころ、お小遣いをやりくりしながらそろえたチャンピオンコミックス版全25巻だ(25巻は未収録作品を含むとかなんとか・・・、最近出たものらしい)。

古本屋で買ったものもあるが、特に4巻の表紙には「手塚治虫マンガ家生活30周年記念作品」なんて書いてある。
そういえば8巻ぐらいまでは「恐怖コミックス」と表紙の左下に書いてあるが、9巻以降は「ヒューマンコミックス」となった。しかし小学生のころは「ヒューマン」の意味がわからなかった。


それにしても、僕も妻も、相当、かなり読みこんでいる。

「六等星」というエピソードに出てくるお医者の名前が椎竹(しいたけ)先生だとか、ドクター・キリコが初登場したときのエピソードをよどみなく話せるとか、ピノコのお姉さんを連れてきたのは横倍(よこばい)病院の可仁(カニ)博士だとか、第何巻の一話目はあの話だとか、本当にきりがない。


そして今日のわれわれ二人の発見は、九州の宮崎が意外と多く登場するということだ。
なぜ宮崎なのだろう?当時でもそんなに遠い土地、物語が生きることのできる遠い土地だったのだろうか?

例えば、チャンピオンコミックス版13巻の「三者三様」というエピソード。
  「え?どっからきた?」
  「宮崎」
  「ヘーッ九州かい おれも大分 おたがいに北海道までよく来たもんだなー」

または、4巻の「植物人間」というエピソード。
  「おかあさん あと三時間で宮崎へつくね」
  「ええ そうよ」


ちょっとパラパラめくっただけで2回も・・・。


でも、どうしてこんなに何度読んでも面白いのだろう。
おそらく読んだ回数は3ケタにせまろうってなもんだが、どのエピソードもまるで初めて読んだかのように新鮮で、読んでる間は本当にグルグルと物語に巻き込まれ、そして物語がどのような結末を迎えようとも、何かキラキラした、半透明の小さな石を僕らの手に残してくれる。