最近、妻が活字中毒っぽい。
それで僕もいろいろと本棚をあさっていたら、なんだか目に付いたのでパラパラとめくってみる。

「何か召し上がらなくちゃいけませんよ」とパン屋は言った。「よかったら、あたしが焼いた温かいロールパンを食べてください。ちゃんと食べて、頑張って生きていかなきゃならんのだから。こんなときには、ものを食べることです。それはささやかなことですが、助けになります」と彼は言った。
                           「ささやかだけれど、役にたつこと」より

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)


どこで読んだっけあの文章、と半年に一回ぐらいは思い出す文章と久しぶりに対面。

このあと、パン屋はシナモン・ロールも持ってきてくれる。「オーヴンから出したばかりの、まだ砂糖が固まっていない温かいシナモン・ロール」(同上 p.266)を。

近所の「ありずみパン」にシナモン・ロール買いに行こうかな。「ありずみパン」は朝に弱いパン屋だけど美味しいですよ。