昨日は地震だ、地震だとあわててしまったが、昨日3月20日地下鉄サリン事件からちょうど10年目の日だった。
この10年、われわれはどこに辿りついたのだろう?

この本は、読んでいる途中でいつもズッシリと黒くて重いものに上から乗られているような気持ちになって、いまだに、読み通すことができていない。

それらは何があっても解き放たれてはならない。またその姿を目にしてもならない。私たちは何があろうと、「やみくろ」たちを避けて、日の光の下で生きていかなくてはならない。
地下の心地よい暗闇はときとして私たちの心を慰め、優しく癒してくれる。そこまではいい。私たちにはそれも必要なのだ。しかし、決してその先に進んではならない。いちばん奥にある鍵のついたドアをこじ開けてはならない。その向こうは「やみくろ」たちの果てしなく深い闇の物語が広がっているのだ。

アンダ-グラウンド

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