■ - ホッチキスカンガルー

スーさん安らかに。

きのう、スーさんが死んだ。

夜になって妻の実家からかかって来た電話でそう告げられた。
ここ数年病気ですっかり痩せてしまって骨と皮だけになってしまていたが、最後は眠るように逝ったとのことだ。

ニャオキが行方不明になったときも、彼と自分たちが出会ったことは彼にとって本当に幸せだったのだろうかと、すこし迷った。

スーさんは僕らと過ごしたことを、最後にどう思ったのだろう。

今さら自分勝手な言い草でしかないだろうが、そこに幾許かでも祝福と赦しがあれば、と思う。

スーさんにグールドのアリアを。