如何にしてスーさんはスー子ちゃんとなったのか

1995年から96年はスーさんにとっては受難の時期だったのではないだろうか、おそらく。
スーさんもまた、プーと同様に腎臓を悪くし、同時に尿管が詰まってオシッコが出なくなってしまう病気になってしまった。

そしてスーさんは大手術を受けることになった。
その手術によって、すでに去勢されていたスーさんは、さらに残った部分も切り取られ(腫れて炎症を起こしていたので)、家族からオカマ猫、ニューハーフ猫と呼ばれることになってしまった。

それ以後、スーさんは「スー子ちゃん」、あるいは「ニャニャ子さん」と呼ばれることになる。

しかし、スーさんにとってさらに大変だったのは、義父の当時の仕事の都合で、家と赴任先を猫バッグに入れられてクルマで往復する生活が続いたことだった。車での移動や環境の変化はスーさんにとってストレスだったにちがいない。

スーさんが家にいない間にスーさんのナワバリは他の猫に取られていた。