ユリイカ2005年4月号 特集=ブログ作法 あるいはweblog戦記

ユリイカ2005年4月号 特集=ブログ作法 あるいはweblog戦記

いろいろと話題になっていた『ユリイカ』4月号を最近になってやっと読む。
「ブログ作法」と題されたユリイカのブログ特集号。
このはてなダイアリー内でもずいぶんと話題の本のようだが、正直にいって、ぜんぜん何の話なんだか分らなかった。
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自らの不勉強もあるが、まったくわからない。

でも、ただひとつ共感できたのは南陀楼綾繁さんがつぎのように述べているところだ。

ぼくはブログの特性を理解していないし、その機能の数十パーセントしか使いこなしていないのだろう。しかし、そんなコトはどうでもいい、という気がする。
 固有名詞がたっぷりと含まれた日記を、専用データベース付きで更新できる。いまのところそれに最適なツールが、ブログであるコトにすぎない。(『ユリイカ』4月号、p.172-173)


もちろん南陀楼綾繁さんは、そうは言っても僕なんかよりはずっとブログというものを使いこなしているだろうから(僕はその機能のきっと1パーセントも使いこなしていないだろう)、無邪気に「オ、オレも同じ!」とは言えないが、ここの部分を読んでちょっと安心した。

内田樹さんは自らを「史上最弱のブロガー」と呼んでいるが、いやー、そんなこと絶対にないっすよー。

しかし、内田さんが書いていることはブログ作法にとどまらず、いろんな意味で、思い当たるとことがあるというか、自分も古傷を突かれる気がする。

自分に贈られた豊かなコミュニケーション資源に対する感謝をこめて「応答する義務」によって言葉を差し出す人と、キーボードの前にいる自分を「発信する権利」をもったある種の全能者のように思いなして発言する人の間には、深く越え難い亀裂が穿たれる。(『ユリイカ』4月号、p.110)