先日、町のごみ処理施設へ溜まりに溜まった不燃ごみを持ち込みで捨てに行った。
ここにくると、とりあえずというか、かならず見にいかなけらばならないのは「古雑誌・ダンボール置き場」だ。

去年の暮れ、やっぱり各家々から持ち込まれた古雑誌や古本の山の中から、中央公論が昔だしていた『世界の名著』シリーズを30冊ほど発掘した。
以前から持っているものとダブったり、できれば欲しいなぁと思っていた第30巻の『スピノザライプニッツ』や第62巻の『ブレンターノ/フッサール』が見当らないのは残念だったが、「まぁ、自分で金出して買わないだろうな」というもの(『中国の科学』とか)も結構あったので、ゴッソリそのまま頂いて帰ることにした。

本当は全81巻なので、もしかしたら積んであった本や雑誌の奥底にもっとあったかもしれないが、でも、いったい誰が捨てたんだろう。言ってくれれば貰いにいったのに。


そして、今回も何冊か持って帰った。みんな現役の本で特に珍しい本はないのだが。

宮沢賢治銀河鉄道の夜
角川文庫版。カバー欠だが、昔の角川文庫の表紙ってなんだかかわいい。

加藤周一『頭の回転をよくする読書術』
カッパ・ブックス版。「本を読まない『読書術』」、「エロ本だって、ばかになりません」、「読んだフリだって大切なこと」など、面白そうなトピックがたくさん。

今道友信『愛について』(講談社現代新書
僕の学生時代の先生の先生。今道先生のゼミは、ネクタイを締めてこないと怒られたらしい。本全体を覆う教養の高さもすごいけど、巻末の、その名もズバリ「愛の文献表」はかなり充実。
っていうか、もし中学生の頃この本を読んだらきっと「ちがうっ!もっとエロいことが知りたいんだよ!」と逆に悶々としただろうな。

あと、なぜかサガンの『ブラームスはお好き』(新潮文庫)と、手塚治虫火の鳥 未来編』(角川文庫)もお持ち帰り。


しかし、今回の白眉といえば、やはり大好きなシリーズの一冊、『VOW 13 街の変なもの大カタログ』だろう。

VOW〈13〉街のヘンなもの大カタログ

VOW〈13〉街のヘンなもの大カタログ