青春、ってやつさ。

今日もいつものように走っていると、陸上ホッケー少年少女たちがグラウンドの隅に集まって何やら深刻な様子。どうやら、これから練習しようとするときに、ボールが一個無いらしい。つまり、前の日の練習が終わった時点で、すでに数が足りなかったのに、足りないことにすら気づかなかったという可能性すらでてきたのだ。
なんだかみんな、悲愴な顔つきでボールを何回も数えている。でも、いくら数えたってボールの数が突然増えることは無い。

結局、みんなコーチや監督にすごく怒られていた。そしてみんなで一斉にトラック一周ダッシュのあと、やっぱり怒られていた。ところで僕はトラックを一周するのに3分ほどかかるのだが、ホッケー小僧たちのなかでも先頭集団は1分40秒ぐらいで走りきっていた。おそるべしホッケーBOYS & GIRLS。

最初は僕も「ボール一個ぐらい良いじゃんか」と思っていたが、よく考えたら、ものすごく重要なことのように思えてきた。それは「道具を大切にしよう」とか、そんなヌルイ話じゃなくて、もしこれが実戦だったら、「みんなが、一斉に、ボールを見逃した」ということだ。失点は確実だ。

「道具を大切にしよう」ってのもわかるし、大切なことなのだろうけど、それは練習のためのことであって、なんかピントがずれている気がする。練習と実戦を地続きなものとして考えるならば、今日の彼らは確実に失点したのだ。


でも、それもきっと青春の1ページなのさ。