昨夜は吉田秀和の「音楽展望(昭和46〜50年)」を読みながらウトウト。
しかし、昭和48年11月1日のカラヤンの来日公演について触れられている部分を読んだ時、ふ〜ん、なるほど、と思った。

いつものことながら大変な力量のオーケストラであり、それを使って、カラヤンの考えているのもは、無重力状態といえば語弊があるが、下からの支柱ではなく、いわば声部たちが互いにいりあって支えながら、つくり出している、流れる音の球体のようなものではなかろうかという気がしてくるほどであった。(148ページ)

吉田秀和全集(9)音楽展望

吉田秀和全集(9)音楽展望