音楽

Live in Salzburg & Moscow

Live in Salzburg & Moscow

今月号の「レコード芸術」のあるコーナーでこのグールドのライヴ録音に関して、もしコロンビア以外の、例えばグラモフォンなどのレーベルで録音していたら、こういう感じのホールの響きも含めた音でわれわれはグールドの録音を聴くことになったのではないかというようなことが書いてあった。

しかし、グールド自身がリヒテルの録音(ソフィア・ライヴ)のような残響を生かした録音と、自身のややイン・マイク気味の録音とを意識的に区別して、なぜ自分がイン・マイク気味に録音することを選ぶのかということを論じている文章を読んだことがあるので、グラモフォンで録音したからといって残響豊かな音で録音を残したかどうかは、ちょっと疑問だ。

それにしても、グールドの録音についてはコロンビア/ソニーの音でしか聴けないのだが、もし他のレコード会社で録音したらどんな音になっていたのだろうか。
晩年にグールド自身がグラモフォンと契約したがっていたという記述をどこかで読んだ気がするが、もし実現していたらと思うと興味深い。


いや、実際、こんなこと書いてる場合じゃないんだってば。