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きのう、NHKのドラマ『クライマーズ・ハイ』(後編)をみていて、かなり泣く。
妻の実家といっても、居間とは別室のテレビで一人でみていたので、ほとんど嗚咽に近いものがあった。
先週の前編もそうだったが、今どき、きっとこういう熱い男たちのドラマが求められていると思う。モードとか、市場とか、そういうクールなものじゃなくて。
とくに前編で「青臭いこといってんじゃないよ」みたいな、現実の重みに理想を捨てていた上司(岸辺一徳)が、ラスト近くで悠木(佐藤浩市)とむちゃくちゃ喧嘩したあと、昨日の後編では悠木を何気にバックップしてやろうとしていたのがなんだかカッコよくて泣けた。
原稿の入稿をギリギリまで待つために、(配送車の鍵を盗んで)新聞の配送時間を遅らせて、販売部の連中ともみ合いになったり、とにかく、熱いドラマだった・・・。
はっきりいって、ドラマを見てないひとには何の話だかわからんが、今の僕に強烈に訴えかけてくるものがあったのは確かだ。
丹生谷貴志だっただろうか、汚辱の文学とはいかにして敗北していくかという物語だというようなことを書いていた気がするが、勝負は、いかに敗北するのかということも重要だ。
雪の合間をぬって、福岡へ。探していた本を買う。
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