先週、後輩の結婚式の帰り、本屋で時間をつぶしているときに見つけ、「ジジェクが文庫に?」とばかりに購入。

ジジェクの本は今までも何冊かかじってはみたものの、今回もほんとうに読み通せるかどうか自信はない。しかし、「コギト」と題された主観性についての議論の章がはじまってページをめくると、いきなり映画の話、たとえば『ブレード・ランナー』と『エンゼル・ハート』の類似点の話が始まっていて、いきなりポ、ポカーン・・・。もちろん、ジジェクとくれば映画なので、いつもの通りといえばそうなのだが・・・。でもやっぱり読み進めていくとグイグイひき込まれる。
パラパラと脚注や、あちこちをつまみ読みするだけでも、何だか今考えていることや、どう言えばいいんだろうと考えていたことに繋がることが書いてあって、普段なら「ジジェク?どうせ結局『対象a』だろ?」とスルーしたかもしれないのに、何だかこのタイミングに手に取ったということが不思議な気がした。