再会

ちょと前に見かけて以来、気になる存在だったアヒルのガー助とガー子(と勝手に命名)。しかし、ある日突然彼らはぼくとぼっちゃんの前から姿を消した。

急にいなくなるなんて寂しいじゃないか・・・と思いつつも彼らのことを忘れかけていたとき、あっ、ガー助!ガー子!


家の裏で思いがけず再会。

すると、お隣のご隠居に「ああ、あいつらは○○さんとこで飼っているやつで、ときどき川を下って来るんだよ」と教えられた。

なんだ・・・ご近所じゃん。


今日の夕飯はズッキーニと豚ひき肉のカレー。
高山なおみさんのレシピでは、ほんとうはゴーヤなのだけれど、冷蔵庫の中にズッキーニがあったので代用することにした。ジャガイモや人参など煮るのに時間がかかるものを使わないのでけっこう早くできあがる。しかも、フレーク状のカレー・ルーを使い、サラサラの液体状にしあげて、最後に味噌を大さじ一杯。

玄米ご飯にあわせるにはサラサラなカレーのほうがいいと書いてあったが、まったくそのとおりだった。


妻が町の図書室から借りてきてくれた。

東京奇譚集

東京奇譚集

5つの短編からなる連作短編集。小説としては現時点における村上春樹の最新作ということになるのだろう。たぶん。

ぼっちゃんが眠りについた後、毎日すこしづつ読んでいこう・・・と思っていたが、けっきょく勢いが止まらず、一気に全部読み終わってしまった。

高校生の頃初めて読んだ『風の歌を聴け』や、それに続く鼠三部作(そして『ダンス・ダンス・ダンス』)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』等の初期作品に比べれば、文章の纏う静謐さは深く、濃くなっている。(そういえばグレン・グールドの名前をはじめて知ったのは『風の歌を聴け』を読んだときだった。)

もちろん、それは村上春樹の現在の姿であり、時間の経過の中で生まれた変化・発展なのであって、それについてどうこう言うつもりはない。

しかし、読後の宙吊りにされたような感覚や、自分の中に見出す欠落感・喪失感、そんな手触りは変わらずそこにあった。ただ、以前ほど読んでいてビールが飲みたくはならないけど。

連作短編集といえば、のちに『神の子どもたちはみな踊るISBN:4101001502ことになる作品が隔月で雑誌に連載されてたとき、新作が掲載されると大学の図書館でせっせとコピーして妻(当時はまだ結婚してなかったけど)が住んでいたアパートで読んでいたことを思い出した。