ゾウの陰に

なぜだか僕が仏文を訳す担当になっているらしい。
でも、ぜんぜん読めない。知っている単語も、「そうじゃないって!」と心のなかでは思いながらも、ぜんぜん別の意味で勝手に僕の口が訳しまくる。

ときどき隣の人に聞きながら、「ええっと・・・、これは・・・」とモジモジ。しまいには「この文の意味は、ゾウの陰には実はパンダやウマがいて・・・」ともはや意味不明な解説まではじめる僕。

すると先生が、しかも指導教官の先生ではなく、小学校5、6年生のときの先生が「君ね、いくら福岡に出てきてもね、語学できなきゃ意味ないんだよ」と僕に向かって言った。

ぼくは恥ずかしくて、授業が終わるのを待てずに、走って教室を出た。


・・・という夢を見た。


というわけで、ぼっちゃんを寝かしつけたあと、コリコリ語学。


きのうは「子育て広場」という町主催の、いわゆる小さい子どもを持つ親の集まり。
やっぱり父親がきているのはうちだけ。っていうか、保育士の人も含めて、男(大人)は僕一人。

まぁ、こうなるのはわかっていたのだけれど・・・。
それでも行こうと思ったのは、先日の別府旅行以来、ぼっちゃんの顔つきや表情がみるみるはっきりしたような気がしたからだ。

きっと普段は会わないじいちゃんたちに会ったり、ふたごに遊んでもらったり、そんなこんなでお父さん・お母さん以外の人と接するのはすごい刺激なんじゃないだろうか。


そんなことを考えつつ参加したものの、やっぱり居場所が無くて一生懸命気配を消す。

しかし、ぼっちゃんは、「私のとこ、ホッチキスさんちのすごい近くなんですよ」と話しかけてくれた方のところのおじょうちゃんに向かって手をバタバタしたり、服をつかんだり、何だか微妙にアピールしていた。

軽く無視されてたけど。


帰りに図書室に寄って本を借りて帰る。
僕が図書室を出ようとしたとき、先に来ていた人(さっきまでやっぱり子育て広場に赤ちゃんを連れて来ていた人)が、カウンターの人に「『武士道』ってないですか・・・?」と聞いていた。


子連れ武士道・・・。



借りた本

古道具 中野商店

古道具 中野商店

なんとなくな日々

なんとなくな日々

家守綺譚

家守綺譚