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昨夜はぼっちゃんを寝かしつけていたら家族そろってそのまま撃沈。
10時間近く寝たのではないだろうか。
館長からカラヤン=ベルリン・フィルのコンサートのチケット(買えば4万7千円)を貰って聴きにいった夢を見た。しかも夢の中で一言二言会話した。
僕「このあいだカナダでも演奏会をしたそうですが、どうでしたか?」
カ「ああ、あんな寒いところ客が来るわけないだろ。カナダの音楽家はだいぶ来てたけど、 ガラガラだったよ。っていうか、寒すぎ。」
その後、ぼくはカラヤンにサインをもらった。カラヤンは自分がもっているスケッチブックの一枚に自分で自分の似顔絵まで書いてくれた。そこには演奏会のプログラム案のメモなんかが一緒に書かれていて、「いいんですか?」と僕はすこし心配になったが、「俺は気前がいいんだ」と言ってそれをくれた。
朝、その話を妻にすると「都合良すぎ」と言われた。
今週からNHK衛星第二ではルキノ・ビスコンティ特集をやっていて、月曜日は見逃したが火曜日の「白夜」からビデオにとっている。このために久しぶりにビデオ・テープを買った。百円ショップだけれど。いまハード・ディスク録画というものが普通になってきているようだが、うちにそんなことができる機械があるわけもなく、もしかしたらそのうちビデオテープってなくなっちゃうのかもな、などと要らぬお世話か。
ただ、うちのビデオデッキもだいぶ疲れていて、1時間15分ぐらい働くと「あ〜疲れた」とばかりに録画がストップしてしまう。おとといも録画から1時間20分ぐらいでいきなり「ガチャ、ガガガガ」という不吉な音とともにストップしたのであわてて録画ボタンを押す。
きのうの『ルートヴィッヒ』は18歳で王位につき、ワーグナーを保護してその音楽にもどっぷりのめりこんだが44歳の若さで謎の死というそんな殿様の4時間からなる映画だったが、なぜだか昨日はビデオデッキ君もがんばった。3時間過ぎたぐらいでストップしたが、その音で目覚めてふたたび録画開始。
またそこで眠りに落ちたがやっぱりその30分後に止まった音にきづいて、みたび録画開始。
もしかしたら続けてみるとブツブツ切れているかもしれないが、まぁそれはそれでいいということで。
今日来週の火曜日はしかし、一番のお目当てである『ベニスに死す』なのである。これだけは失敗はゆるされない。(ちなみに月曜日は『若者のすべて』こちらも気になる。)
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この映画は学生時代、学科は違ったけどなんとなくウマが合った先生に薦められたものだ。だまされたつもりで見て以来、(セリフは極端に少く、ひたすらマーラーのアダージョ(交響曲5番の第4楽章)が流れている映画・・・だったけど)すごく好きな映画になってビデオで何度も見たし、結婚前に妻とレイトショー上映(確か大学の映画研究会主催だったのではないだろうか)を観にいったこともある。
マラ5のアダージョといって思い出すのは、すこし音は悪いけど、ヘルマン・シェルヘン/フランス国立放送交響楽団の演奏だ。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/916173
いまどきのクールな演奏とは対極の、爆発しすぎ、のめりこみすぎ、暗すぎ。しかも第3楽章と第5楽章は長いのですこしカット、とやりたい放題。
ライヴ録音なので終演後の様子も入っているのだが、あからさまにブーイングの「ブーッ!」という声が入っていて、初めて聞いたときは一人で爆笑してしまった。
でも個人的には、第4楽章はこれぐらい遅く、暗いほうがいいと思うのだが。
ところで、頼むぞ!ビデオデッキ君!