今日はぼっちゃんの保育園の遠足。
季節が季節ということもあって、こんど卒園する子達のお別れ遠足なのである。
といっても、その子たちは保育園の隣の敷地の小学校に行くので、寂しくなることはないののだが、それにしてもぼっちゃんは初めてのお弁当下げての遠足である。

一歳児が二段組みの弁当というのはどうかと妻は心配したが、いつもの食欲なら保育園のみんなにも納得されるであろうと我が家でもその量に納得。

おやつは300円までだが、ぼっちゃんが食べられるおやつというのは限られているので、いろいろと迷ったが、やっぱりボーロなどを持たせた。ラムネも大好きなのだが、きのう買ったものは口の中でもなかなか溶けず、大人にっても固かったのでこのラムネは結局のところ却下と相成った次第である。

そのラムネは「ドラえもんラムネ」だったが、いっそ「ドラムネ」とかいう商品名ではダメだったのだろうか。しかし、そうすると「ど根性」のように「ごっつうラムネ」みたいな意味になってしまいそうだ。


きのう保育園に迎えに行った際、「あしたの午前中は公園にいるので、よかったらどうぞ」と言われた。
う〜ん、冗談で言っているのだろうか、それとも本気にしていいのだろうか。
行ったら行ったで、「うわっ、本当に来たよ(笑)」と思われそうな気もしないでないが、こういうところで相手の意図を深読み裏読みそれから一回半ひねり読みして身動きが取れなくなるのが我ながら悪い性分である。

と言いつつ、前夜からしっかりデジカメのバッテリーの充電する愚かな父なのであった。


きのう偶然出会った映像にビックリした。
このビデオ、自分でも持っていて、それはもうテープが擦り切れるほど見たものだ。

ルカ・バリッチ&ロレイン・バリー組(後に結婚してルカ&ロレイン・バリッチ組)。
もしダンスの師匠は誰かと聞かれたら、僕はこの人たちの名前を挙げるだろう。
もちろん実際には会ったことも、実物を見たことすらないけれど。

この人たちから実に多くのことを学んだ。こういう話をすると「ぜんぜん踏風(ダンスでいう芸風のこと)ちがうじゃん」といろんな人によく突っ込まれたが、それでもやはりこの人たちには大きな影響を受けたことは間違いない。
もちろん実際には会ったことも、実物を見たことすらないけれど。


特に上に挙げた1994年の映像は脳裏に焼きついている。この頃は2人がそれまで組んでいたパートナーとパートナーシップを解消して、新たに2人で再出発した頃だ。

結成当時は「ミス・マッチは明らか」とか「ルカの技量があきらかにロレインに追いついていない」など酷評もされたが、当時のチャンピオン、ヒルトン組と常に熾烈な優勝争いを繰り広げた。結局、ヒルトン組が引退するまで優勝は出来なかったけれど、それでもその後キッチリと世界チャンピオンの座を射止めた。

下に貼った1994年のワルツも素晴らしいのだが、youtubeにupされているものは映像と音楽がズレているのが残念。

その代わり、これから数年後の映像はしっかり映像と音楽が合っている。

このビデオも持っていた気がする。たしか、日本国内の大会に招待選手として出場したときのものだったと思うが、周りの日本人選手は確かにみんな国内トップレベルの人たちなのだけれど、バリッチ組に隣で踊られると分が悪すぎてちょっとかわいそうだ。

この数年後のものはさすがに2人とも息が合っていてすごい完成度だが、個人的には、まだ完璧に息が合っているとは言えないけど、まだルカも勉強中だし、ちょっとビクビクだけど、でも、一つ一つのステップにいろんな可能性を感じさせてくれる1994年の踊りのほうに惹かれるのも事実である。

もちろん、後年の完成したダンスを否定するつもりはない。ただ、1994年の映像を見ると、練習に燃えていた時期を一緒に過ごした戦友に再会したような、不思議な気持ちになるし、あのころの精神状態を(禍福含めて)いろいろと思い出す。


何かに心を動かされるとき、心を動かしたのはその何かであるのだが、その何かとは、その何か自体の属性(たとえば物質的・知覚的属性)と、それを見ているこちら側の記憶や思い、そういったもののハイブリッドとした生まれた別の何かなのではないだろうか。心を動かした何かとは、むしろその別の何かだったのではないだろうか。


さらに、ドイツでのルカのレクチャー風景を収めた映像も見つけたが、こっちはちょっとショックだった。
ロ、ロ、ロン毛・・・?