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きのう、クスリも切れる頃なので念のためもう一度ぼっちゃんを連れて病院へ行く。
すると、もう大丈夫なので保育園に行っても良いと言われた。
しかし、あまり酷くならずにすんだが、あまりにも軽いうちに治ってしまったので、もしかしたら万が一、再びかかるかもしれないとも言われた。
こういうことはどうせなら一度にしてほしいのだが・・・。
さいわい、この時期は年度末/年度始めの自宅保育の時期なのでちょうど良かったのかもしれないが、そろそろ僕のほうが限界が近づいているようだ。
とびひは継続して服薬および軟膏を塗る。
今日はめずらしくぼっちゃんは朝寝坊。
いつもなら7時ごろには目が覚めてゴソゴソ部屋中を動き回っているのだが、9時ごろまで起きる気配なし。
起きてすぐ、テレビをつけるとちょうど「お母さんといっしょ」のエンディングの「パワーアップ体操」が今まさにフィニッシュへ駆け上がろうとしているまさにそのときだった。
起き上がるなりリズムに合わせて動き出すぼっちゃん。
お姉さんたちが「バイバイーイ」と言うと、ぼっちゃんも手を振って「ばーばい」と言った。
午前中は近くの神社であっていた植木市を見たり、犬と遊んだりしながら散歩。
さて、これでグッスリとお昼寝かと思ったら、なかなか病み上がりとは思えない元気さで、昼食のナポリタンスパゲティも食べ、沖縄土産のちんすこうも食べ続けるぼっちゃん。
そのうち外に行きたいと騒ぐので靴を履かせて外に出ると、ちょうど近所に住んでいる子育てサークル時代の知り合いと会った。
そこのおうちのお嬢ちゃんとうちのぼっちゃんがなんとなく遊びだしたので、心の中で(たぶんその子のお母さんも)「はやく寝むくな〜れ。遊びつかれて眠くな〜れ。」という呪文を唱えながら、ふたりの動向を見守りつつその子のお母さんと外食時やクスリを飲ませるときの苦労、プリンともずくの話などをする。
しかし、いっこうに眠くなる気配はなく、むしろエンジンの回転数が上がっていく2人の幼児。
今日のぼっちゃんはけっこうケチくされだった。
手押し車や、手押し車の座席の中の収納スペースに入っていた積木をそのお嬢ちゃんが手にとると、がぜん取り返しにいったりしていた。
いいじゃん、貸してやりなよ!
そうこうしているうちに1時間半ほど経ってしまった。2人で交信したり、別々にマイペースで遊んだり、よくわからない交流だったが、どちらも眠くなった様子なので、なんとか解散。
しかし、なんだか眠たそうな感じだけれど、結局それから積木で遊んだり、水戸黄門の再放送を見たりと一時間ほど粘ったぼっちゃん。
とはいうものの、おちる時はスイッチが切れるようにおちたのではあるが。
4時ごろから6時ごろまで昼寝。
チャンドラーの『長いお別れ』をあいかわらず再読中。
なかなか面白くて止められない。
今日読んだところに、マーロウがもぐりの医者を調べに行くという場面があったのだが、そこは「カーン協会」というところで、とにかく何をやっているところかは読んだ限りではよくわからない。
しかし、とにかくマーロウは部屋に通されるのだが、部屋の壁、床、調度品、ソファ、テーブル、ファイル、灰皿、すべてがグレーで統一されていてちょっと頭がおかしそう。
「ここでは小さなこともきちんとするのです」と、彼女は冷たい声でいった。「カーン大佐はほんの小さなことがもっとも重要になることがあるといっています。」
「その反対もあるな」と、私はいった。だが意味が通じなかった。彼女は帳簿に記入を終わると、私を見あげていった。
「ピーターズさんにお知らせします」 (p.155)
- 作者: レイモンド・チャンドラー,清水俊二
- 出版社/メーカー: 早川書房
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なんだ、このハルキ・ワールド的感触は!?
それはともかく、何がしか心に残る文句に溢れた一冊だ。もちろん何が心に響くかは、そのときの心の持ちようにもよるのだが。
私は受話器をおきながら、良心にとがめるところのある正直な警官は、いつも自分をえらそうに見せようとするものだと思った。不正直な警官もそうだ。私もふくめて、ほとんどすべての人間がそうなのだ。
(p.139)
夜はNHK衛星で『12人の怒れる男』を観る。
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有名な映画だけれど、ちゃんと観たのは初めてだった。
出演者は男オンリー、しかも真夏の特に暑い日という設定で、画面はシャツに汗ジミが滲みまくったオッサンばっかり。事件の再現映像とかそういうものはまったくなく、ひたすら汗まみれのオッサン・オンパレード。
しかし、結局最後まで食い入るように観てしまった。
古い映画ならではの、凛とした佇まいに観ていてこちらの背筋が伸びるようだった。