金曜日の朝に口の横を切って一針縫ったぼっちゃんだったが、その後も飲む、食う、走る、歩くと元気が有り余っている様子。

土曜日の夜にはもうキズがカサブタになっていて、しかも、部分的にはもうそのカサブタがはがれてブラブラ揺れている。

トカゲのような再生能力。


その前の土曜日、小学校の敷地を歩いていたら足洗い場を見つけて蛇口をひねって水を出して遊んでいたぼっちゃんが、手を滑らせて足洗い場の中に落ちた。

深さは30センチほどあったので、僕も思わず「しまった!」と思い、次の瞬間には足洗い場の底でしこたまオデコを打って血をダラダラ流すぼっちゃんの像が頭の中に浮かんだ。

しかし、頭が着くか着かないかのその瞬間、ぼっちゃんはクルリと前回り、一回転して結局背中から着地した。服は汚れたものの、まったくの無傷。

それはまるで柔道の受身を見ているようだった。

もしかしたら、底までの深さ、落ちる角度、ぼっちゃんの身長などいろいろな計算をすれば合理的に「たまたまそういう回転が起きた」と説明できるかもしれないが、そんなこと説明はまやかしだと思う。

極真空手大山倍達その他、いろんな人が「世界最強の武道家は赤ちゃん(またはダンサー)」と言っていたのがその時、ぼっちゃんの宙返りを見てはっきりと飲み込めた。

大人になるというのは、赤ちゃんのとき持っていたそのような「達人の身体」を失うことなのかもしれない。そして、それを取り戻すことなのかもしれない。


きのうは一日野良仕事。
庭の草を刈り、その一部を耕して、苺の苗を植える。
うまくいけば苺の苗が育って、垣根のようになって、ぼっちゃんの落下防止ようの柵になるはずなのだが。あと、ブルーベリーの苗も植える予定。

その勢いで車も洗い、ワックスもかけてピカピカにした。
しかし、夜になって雨が降り出し、今日は朝から雨。