正確には「・・・った」(ありがとうございました)ではなく、「・・・っと」(ありがと)なのであった。
そう教えてくれた妻の職場の近くで先日、ぼっちゃんの通う保育園がみんなで園外給食。妻の話によれば、それまで普通にみんなとシートの上に座っておにぎりなどをほおばっていたぼっちゃんだったが、お母さん登場で突然感極まってしまって速攻半泣き甘えちゃんモード俄然フルスロットル。「ねんねんねん」という可愛い声をだせば保育園の先生たちに「聞いたことも無い可愛い猫なで声」と言われ、おっぱいを欲しがる仕草をすると「あれだけおにぎり食べたのにまだ飲むの?」と言われる始末。後者のほうはもはや実益を兼ねた趣味の域なのでおにぎりをいくら食べようが別腹なのであるが、依然甘え声で「なんなんなん」言っていると別の子までに「なんなんじゃないたい!」(なんなんじゃないだろ)と言われてしまうぼっちゃん。

そんなこともあった初夏もふかまるこの頃、妻も何やら梅を仕込もうとしている様子。たぶんしょう油漬け。何年か前の申年、庭の梅の樹にたくさん梅の実がなったので梅酒を漬けたことがあったが、その年の秋か、冬ぐらいに「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」という故事を諳んじるお隣のご隠居先生と一緒に梅の枝を切って以来、なかなか梅の実がならなくなった*1。急にたくさん切ったので怒っているのであろうか。

うちのバラの葉っぱ(そういえば最近ぼっちゃんは植物を見ると「はっぱ」と言う)に白い粉のようなものがついて妙にクルクル巻いてしまっているのが気になっていたが、よくよく調べるとバラによくある「うどんこ病」・・・。あの白い粉はうどんの粉だったのだ。じゃなくて、カビの一種なのであった。そのままほっとくと茎や根もカビだらけになってしまうらしい。
さらに調べてみると竹酢酸を薄めたものを数日霧吹きなどでふきかけると自然と治るらしいので(もっと重症になると○○ミンとか○○ールとかいう名前の農薬散布が必要)、とりあえずその方法でやってみる。

そして、ついに数年越しの夢であった「庭で畑」の第一歩を踏み出した。
数日前から鍬で地面を掘り、笹やその他いろんなひとたちの根と掘り出し、小石を取り除いてみた。表面には笹の芽が2、3本見えるぐらいのところでも、掘れば掘るほど根がでてくる。ほんとうに掘れば掘るほど、出てくる。こんなにまで地中を縦横無尽に根が張っていたとは・・・。下手すると1メートルも掘らなければならなそうなので、なんとなく薄目で見ながらとにかくどんどん根を取り除く。そうするとけっこうな量になった。

いままで何となく見ないことにしていた庭の隅にも徹底的に鍬を入れ、堆肥の入った土をホームセンターで買ってきて混ぜ、苗を植える。とりあえず今回は手始めとしてトマトとバジルを入植。イタリア料理みたいな組み合わせだけど、トマトは初心者でも作りやすいし、バジルの香りが虫除けになるらしい。
最初はイタリアでも単に近くにある二つを一緒に採って料理したら美味しかった・・・というところなのではないだろうか。

とにかく、枯らさないように気をつけよう。


うちのバラの品種の名前はジャクリーヌ・デュ・プレと言うことは前回に日記にも書いたが、一重で楚々とした感じの花とジャクリーヌ女史とはなんとなくイメージが合うような合わないような、微妙なところだ。この名を冠するならば、もっと少女漫画っぽい豪奢なバラでも良かったのかも。

*1:その故事に倣ってというだけでなく、台風でバキバキ折れていて危険だという理由もあった。