とうとう九州も梅雨入り。去年の今ごろは雨が降ると散歩で気晴らしということもできず、ひたすら室内でぼっちゃんと2人きりだったのでぼっちゃんには悪いことをした。まだ一年前のことだがずいぶん遠い昔のことのような気がする。中学生の頃、特にビートルズのファンと言うわけではなかったがジョン・レノンが主夫をしていたという話を何かで読んで、そうかそんな人もいるかと思ったけどそのままスルーしていたが、まさか十数年後に自分が主夫になっているとは思わなかった。しかもスリングに子どもを吊るして町内を散歩しているとは思わなかった。のちにスリングはベビーカーになったが、それにしても最近でもまだ妻は「最近、だんなと子ども見ないね。引っ越したの?」と聞かれるそうだ。確かに山間の小さな町で毎日お父さんが子どもを連れて昼間からブラブラしていたら目立つと言うものだ。かなりの人たちに目撃されていたのだろう。

ってうかぜんぜん別の話だけどがっぺムカつく。
何に対してムカつくかと言うと、クロケシツブチョッキリ。別名バラゾウムシ。詳しくはこちら
ああっ!新たに蕾が!と喜んだのもつかの間、近づいてよく見るとそこに無数の黒い点。そしてなんだか黒い小さな虫。しかも捕まえようとするもなかなか動きも早く、しかも枝や葉っぱから文字通り落下して落ち延びるものもいる。調べてみるとどうやら蕾についた黒い点々はそいつらが食い散らかした跡らしく、最悪卵を植えられているかもしれないので蕾は摘み取らなければならないらしい。そこで、書いてあったことを参考にしつつ、手のひらを下に準備しといて、落下する落ち武者どもをキャッチ!即抹殺・・・を繰り返しているとだいぶいなくなった。それにしても・・・本当に腹が立つ。クロケシツブチョッキリとかいうひとをバカにしたようなナメ腐った名前もムカつく。
酷くなるともうこれは殺虫剤を撒かなければならないが、そこまでは酷くないみたいなので、また竹酢酸をスプレーし、これも殺虫作用は無いが虫除けに効果があるというトウガラシ液を作る。単に熱湯の中にトウガラシを何個か入れて一晩置いておくだけのものなのだが。
あと、コーヒーがらも根元に巻くとアリや虫除けになるというので速攻で撒く。それにしても、よく若い娘さんに対して「悪い虫がつく」という言い方をするが、こういうことなんだろうな、ほんとうに昔のひとはうまいことを言うなぁと思った。


】連載「脳は心を記述できるのか」 - 第1信  「価値のクオリア」は存在するか?(斎藤環)
を(なかなか長いのでいったんミスプリの裏紙3枚に治まるぐらいまでに文字を小さくして印刷して)読む。
茂木さんの本は『脳とクオリア』と『脳と仮想』ぐらいしか、それでも「これはセンス・データ仮説とどこまで違うと言えるのだろうか?」な疑問がちらつきながら読んだだけなので(しかも前者の本は去年、学会のシンポジウムに来るから一応読んでおこうというそれだけの理由で)よくわからないが、クオリアの秘私性と他者性の問題がどう扱われるかということが議論の中心の一つになるのだろうか。

他者論について論文を書いたときは「なんて難しい問題だ」と思いながら書いていたが、他者他者と言えば言うほど私の固有性/独立性を言わざるをえないような妙なスパイラルに巻き込まれる思いがしたが、では独我論になるかといえばそう簡単な問題ではないし、そもそも他者論か独我論かという二者択一自体が偽の問題のような気がする。う〜ん、独我論・・・などと考え出すとなんだか堪らなくなって、そういえば独我論といえば、と永井均さんの『ウィトゲンシュタイン入門』asin:4480056203をパラパラとめくる。