途中の神社で観光バスから降りて群がっていたお姉さんたちからぼっちゃんが離れなかったときはどうしようかと思った(自分から手を振ったりして「かわいー」と言われて、ニコニコしていた)が、そこで時間をくったことが逆に功を奏したのか、バスが頻繁に出入りする道の駅に着くと良い頃合にもうすぐバスが来る。

僕が時刻表で時間を確かめているあいだ、バス停の椅子の上に立ってたぼっちゃんに通りがかったどこかのばあちゃんが「あら、可愛い」と声をかけると、まんざらでもないようにクネクネとして笑みを返していると、バランスを崩して椅子から落ちるぼっちゃん。大泣きするぼっちゃんにそのばあちゃんが「あら、声かけてごめんね。これ落ち賃。お父さんに何か買ってもらいなさい」と100円玉を握らせる。

その100円プラス父の50円で高級ブルーベリーヨーグルトを食べてすっかり気分が良くなったところにバスが到着。「バスバスバスバスバスバスッッッッ!!!!」と興奮気味のぼっちゃん。さっそく乗り込み、整理券を取る。バスが動き出すと、興奮しすぎて無口になり、すっかり固まってしまったぼっちゃん。
お金を自分で入れて、下車し、バスがさて行くのを呆然と見送ると、ふと我に返って「もいっかいも!(もう一回!)」と騒ぎ出すぼっちゃん。街中だったらそれも可能かもしれないが、この山間の町では1〜2時間に1本とか2本なので、今すぐには無理。なんとかなだめながら帰宅。

昼過ぎ、時刻表を見るとまた近くのバス停にバスが来るみたいなので、再びぼっちゃんを連れ出す。
バスが到着。やっぱりバスの中で固まるぼっちゃん。
ふたたびさっきの道の駅に降り立つ。なぜかまた例のブルーベリーヨーグルトを買わされる。

またその付近をしばらくぶらぶらしたり、児童館で絵本を見たりしていると4時近くになった。時刻表を見ると、おお、まさに4時ジャストに午前中にのったのと同じバスが来るではないか!これを逃すと次の6時頃の最終便しかない。
ふたたび道の駅まで向かい、バスを待つ。バス到着。ぼっちゃん凝固。到着。「もいっかいも!(もう一回!)」の叫び。今日は3回目だ。
しかし、朝の6時起きで昼寝なしのぼっちゃん、バス停から家まで抱っこして連れ帰る間に眠りの国へ。


そういえば金曜日の朝から吐き気・胸やけと、延々と続く微熱で、久しぶりに寝込んだ。でも、土曜日の夜ぐらいにはだいたい復活した。野口先生にはその程度で病院に行くなんてと笑われるかもしれないが、金曜日に早めに病院に行ったのが良かったのかもしれない。どうやら大人・子どもともに嘔吐下痢が流行っているらしい。

実際のところ、まだ嘔吐もないし下痢も無い(っていうか便秘ですらある)ので、軽くてすんだのかもしれない。そういえばぼっちゃんのウンコも最近すこし水っぽかった気がする。

病院でぼっちゃんの同級生のお母さんに会う。看護婦さんだった。薬局でやっぱりぼっちゃんの別の同級生のお父さんとお母さんに会う。2人とも薬剤師だった。ゲロゲリ野郎だと思われたかもしれない。

早々と病院に行って申し訳ないが、布団の中で野口先生の『風邪の効用』を再読。

風邪の効用 (ちくま文庫)

風邪の効用 (ちくま文庫)