いま住んでいる家の大家さんが昨日亡くなった。
もう80歳を越えているが、いつ会っても肌がツルツルで、特に病気というわけでもなく、ついおとといも元気に車を運転しているのを見かけたので、最初にその知らせを聞いたときはほんとうに信じられなかった。

庭木の剪定でやってきたときや、あるいはぼっちゃんを連れて家賃を払いに行ったときにいろいろな話をしてくれた。戦争中、戦闘機に乗って、ほんとうは駄目だけれど遠回りをして自分の故郷の空を飛んで基地に帰った話とか、この町の昔の様子とか・・・。
ときどき、同じ話が繰り返されたりしてけっきょくどの話がどの話に結びつくのかわからなくなるときもあったが、ともかく、とても死にそうに無い人が突然亡くなって、ひどく驚いている。

僕には性格の問題があってか、同世代の知り合いや友人というものが非常に少ない。むしろ、ずっと歳の離れた年配の人たち(あるいはずっと歳の離れた幼児)が数少ない知り合いの中でもかなりのパーセンテージを占めている。

そんな数少ない知り合いがいなくなってしまったことも悲しいが、えらくなって立派になったところを見せることができなかったことが悲しい。何がえらくなって立派になることかは自分でもよくわからないが。


いまぼっちゃんがすっかり夢中な「きかんしゃトーマス」。おかげで僕まで発想や言うことがトーマスっぽくなってきている。

下はトーマスの歌の一つ「じこはおこるさ」。事故は起こるさって、そう言われても・・・やっぱり起こらないにこしたことはないと思うのだが、それにしてもすごすぎる。