きのうは妻の職場の大掃除&大片付けに加勢。ぼっちゃんを保育園に送ったあと、そのまま職場に直行。結局ぼっちゃんを迎えに行く夕方まで一日いた。

でも、その成果があって、いままで物置状態だった部屋の畳が見えるどころか、ここ数年荷物でふさがれていた窓まで開けることができたのだった!すっかりきれいになった部屋にちゃぶ台なんかおくと、おお〜っ、なんか、イベントがあったときは授乳室、コンサートのときは演奏者の着替え室なんかにつかえるんじゃないか?普段だったら職員の昼食&休憩室か?

窓を開けて新鮮な空気を入れる。障子越しに春の光が・・・って、障子紙汚い。黄ばみすぎ。部屋薄暗い。「いくらなんでも谷崎はここまでは言ってないだろう」とみんなで笑いあう。

庇をくゞり、廊下を通って、ようようそこまで辿り着いた庭の陽光は、もはや物を照らし出す力もなくなり、血の気も失せてしまったかのように、たゞ障子の紙の色を白々と際立たせているにすぎない。私はしばしばあの障子の前に佇んで、明るいけれども少しも眩ゆさの感じられない紙の面を視つめるのであるが・・・(中略)・・・そう云う時、私はその夢のような明るさをいぶかりながら眼をしばだゝく。何か眼の前にもやもやとかげろうものがあって、視力を鈍らせているように感ずる。それはそのほのじろい紙の反射が、床の間の濃い闇を追い払うには力が足らず、かえって闇に弾ね返されながら、明暗の区別のつかぬ混迷の世界を現じつゝあるからである。


谷崎潤一郎『陰翳礼讃』、中公文庫、P.30

今日は晴れそうなので久しぶりに洗濯。多いので2回にわけてやる。
もうすぐ人生で2回目のフリマだが、売る本が16冊ぐらいしか揃っていない。そんな商品在庫でいいのだろうか?


車のMDでベートーヴェンのピアノ協奏曲5番の第2楽章を聞いていたら、グールドの録音で聞きたくなって、朝から洗濯機を回して、食器を洗いながら聴く。最初2楽章だけだったが、あんまり良かったので2回ほど全曲リピートした。そういえばNHK教育の「こだわり人物伝」だかなんだかという番組が、今週までカラヤンだったが、次回からはグールドのようだ。すこし興味がある。カラヤンは最終回だけ見ることができたが、知っている話ばかりであまり面白くなかった。カラヤンの映像が観れたのは良かったが。

あと、yurin1968さんにはてなスター2個いただきました!ありがとうございます!