きのうは朝早く家をでて映画館へ。10時半からの上映開始だったが、30分ぐらい余裕で到着。

「ママズクラブシアター」と銘打たれるだけあって、お客さんはお母さんと子ども、赤ちゃんばかり。途中で泣いても、走り回っても、気兼ねしなくていいのが気楽だった。あちこちで抱っこされてる赤ちゃんをみて、「だっこ〜。おっぱい〜。」と、うちのぼちゃんまで赤ちゃんがえり。
上映が始まるとふつうは真っ暗になるのだが、半分ぐらい照明が着いたままで、たぶん音量も少し絞ってあるのだろう。ぼっちゃんはポニョが出てくると嬉しそうだったが、海が荒れる嵐のシーンでは「怖い・・・」とビビっていた。

しかし、この『崖の上のポニョ』という映画は、はっきりいって傑作だと思う。『もののけ姫』や『ナウシカ』のような強烈なメッセージ性も特に無く、ストーリー的にはあまりに人魚姫の物語をそのまま踏襲していて、拍子抜けなところもなくなはいが、でも、そんなことぁ、どうでも良いいのだ。むしろ、そういうところがいいのだ。「ああ、アニメって、絵が動いて、音楽があって、観ていて楽しいんだ」という本質的なことを思い出した。
もちろん、宗助とポニョにコナンとラナあるいはパズーとシータを重ねるのもいいだろう。宗助のお母さんにナウシカクシャナを重ねるのもいいだろう。宗助たちがのる軽自動車の爆走に『カリオストロの城』を重ねるのもいいだろう。でも、そんなことはとりあえず横においといても、観ているあいだ、特になんでもないところで何度もウルウルきてしまった。(これは部分的に、親ということが関係しているかもしれない。)

音楽も素晴らしかった。冒頭から鳥肌が立って、ウルウルときた。あと、ポニョと妹たちの起す嵐のシーンでワーグナーの音楽がモチーフに使われていた(たぶん)ところは、なるほど〜、確かに、この場面にはこの曲しかないなと思った。