春樹さん、ノーベル文学賞受賞ならず。残念なような、ホッとしたような、複雑な気持ち。

夜中までゲラを見返す。明らかな誤字脱字は当然として、ゲラ校正って基本的には間違い探し作業な訳である。でも、「ああ、ここもっと書き込みたいなぁ」という気持ち半分、書き上げてからずいぶん時間が経っているので、もうこれはこれとして先に進みたいという気持ち半分、読み返していると昔じぶんが書いたりもらったした手紙を読み返しているような変な気持ちだ。

ところで、ゲラ校正のとき、僕の場合はたいてい最初の部分が真っ赤になる。ときにはほぼ別物になってしまうこともある。やはりものごとの始まりとか、ものごとを立ち上げるときというのが一番難しいということだろうか。「はじめが肝心」と言ってしまうとそこまでなのだが。
後半部分に進むに従って、赤鉛筆を入れることが少なくなる。これは「いったん進み始めたからにはもう・・・どんどん行くよ・・・」という勢いとか流れとかが反映されていることもあろうし、逆にここで深入りするととんでもないことになるということを無意識に自覚しているのかもしれない。
確かに、或る時点で「なぜならば・・・である」と自分で書いておきながら、そこを今読み返すと「そうだったとしても、だからってどうしてそうなるのだろう?」とふと足が止まってしまうところも、全くないとは言えないような気もしないでもない気がするという気持ちがやはりないではない。

とは言いつつも、すでに原稿用紙3枚弱ほど書き足している。もう間違い探しというよりは、書き直しにちかい気がする。印刷会社の方、ごめんなさい。


ブログの更新がついに連続10日。今までにない新記録かもしれない。しかし、別に暇をもてあましているわけではない。「とりあえず思いつきでもいいから、なんか書く」ということを自らに課してみようと思いついたからだ。
課す、というと重くなってしまうが、より正確には「もっと更新の回数を増やそう」という気持ちが以前よりはすこしある、ということだ。