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いつもはチョコランタンが終わって、体操のお兄さんのぱわあっぷ体操も中盤の頃にやっと重い腰を上げて保育園に向かうぼっちゃんだが(その時点でもう9時5分前。ほんとうは発表会の練習があるので9時前に登園させてくれと言われているのだが・・・)、今日はチョコランタンの終了とともに、みずから進んで登園を僕らに呼びかけた。なんだか、どうしたんだろう。
11月11日のウチダタツルさんのブログ記事「不思議なアンケート」。思わず笑ってしまった。その雑誌と思われる『文藝春秋』のHPを見てみると、ああ、確かに、頭の良さそうな人達が名前を上げそうな本がズラリ・・・。木田元さん、ハイデガーの『ニーチェ』なんて、読んだどころか原文で読んだでしょ?確かに細谷さんの翻訳も読みやすくてオススメだと思うんですけど。
自分にとって「人生のなかで、一度は読みたい未読の本」といえば、無数にある気がする・・・。ところでこの質問、実際に編集者がどのような文言をしていたかはまったく知るよしもないが、ここでの「未読」が、読者にとって「未読」なのか、コメントする者にとって「未読」なのかどちらにも取れるような言い方だったのではないか、という気もしないではない。
しかし、そこで「読者にとって」か「自分にとって」かを選択するところに、あの、例の、そのウチダさんの言うところのあれがあるというわけだろう。
僕にとっての「人生のなかで、一度は読みたい未読の本」をざっと挙げると次のようなものだ。
ドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス 資本主義と分裂病』
その存在を知って十数年、未だに意味不明。
マルクス=エンゲルス『資本論』
特に有名な「いわゆる本源的蓄積」の部分は学生の頃読んだが、全体としては未読。
M・フーコー『知の考古学』
方法論的理論書という感じで歯が立たずに挫折。
フロイト『精神分析入門』
やはりこれも部分的にしか読んでいない。
カント『判断力批判』
やはり部分的にしか読んでいない。
メルロ=ポンティ『ヒューマニズムとテロル』
政治論だが、彼の著作の中で、これだけはほんとうに読めない。いつも眠くなる。
ラカン『エクリ』
本を手にしたこともない。
ニーチェ『残された遺稿集』
ゲーテ『ファウスト』
トーマス・マン『魔の山』
トルストイ『アンナ・カレーニナ』
ロラン・バルト『恋愛のディスクール』
『古事記』、『平家物語』、『太平記』、『甲陽軍艦』、『史記列伝』・・・。
なんだか眩暈がしてきた。本当に文学部出身なのか?