明日はついにこの町を発って、宮崎へと向かう日。
先週の土曜日、神社の祭りでの踊り披露(最初、「おどり疲労」と変換されて、そりゃおどれば疲れもするさ、と妙に納得した)を最後にぼっちゃんは保育園を一時退園。こうしとくと休んでいるあいだの保育料を払わずにすむのだ。

ここ数日は荷物をまとめたり、方々に挨拶したりと忙しい妻。僕もぼっちゃんの相手をしながらコソコソ手伝う。きのうは久留米の病院に父を見舞い、今週から出産準備のため宮崎に移動する旨を伝えたり、一緒にケーキを食べる。急に父が食べたくなったので、売店に買いに行くと売り切れで、病院を出て近くのコンビ二でやっとケーキ入手。

病院のエレベーター内でのこと。
エレベーターに乗ると先客が2人。まあ、普通の成人男性が2人いるというだけで、特に問題はなさそうだったし、僕に「一階でいいですか?」と聞いてくれたので、そう悪い人ではなさそうだったが、何か気にかかるというか、きな臭いというか、ちょっと居心地の悪い印象をもってしまう2人だった。

密室なのでどうしても彼らの話が聞こえてしまう。

「・・・1000円ぐらい?」
「たぶん、それぐらいじゃね?」
「でも、いきなりそんな話題ふる訳にもいかんやろ?」
「あー、でも、普通の居酒屋でさ、適当に欲しそうな人に声かけて、最初は関係のない話をしつつ、『いいクスリありますよ』って・・・」

というところで、エレベーターのドアが開いた。僕は急いで外へ出た。
聞いてはいけないような話だったのではないだろうか・・・?

まあ、久留米だからいろいろあるさ。
そういえば、さっきFNS歌謡祭で80年代の安全地帯の映像が流れたが、やっぱりこないだ見た人にそっくりだった。着ている服が。

そんなことはどうでもよくて、明日、宮崎の途中で館長のご自宅にお邪魔する予定なので、先日買ったグールドの6枚組みをコピーする。

宮崎への移住はぼっちゃんの時にも経験しているので、持って行く服や物もあまり迷わなかった。特に僕の場合、最低、身ひとつあればいのだ。裸でなければいい、という感じだろうか。

ただ、持って行く本はかなり迷う。はっきりいって、経験上、読む暇なんてないだろう。でも、こういうときに限って、分厚いハードカバーの本が読みたくなってしまう。辞書類だけでもけっこうな重さだ。