朝、目が覚めるとここ数日のあいだに目にした風景や新聞の記事や雑誌の写真がバーーーっと頭の中に溢れてきて心臓がバクバクした。何だろう?メモリーがオーバーフローしたみたいだ。「メモリーがオーバーフロー」って、理系をきどって書いてみたが、日本語としてどうなのだろうか?

午前中はイオン・ショッピング・モールで義母と義姉(妻にとっては実母と実姉)の誕生日プレゼントを選んでいるあいだ、僕とぼっちゃんはゲームコーナーでブラブラ。といっても、ゲームや乗り物はやらない。まだぼっちゃんも「お金を入れればゲームで遊べるし、乗り物も動く」ということに気づいていない。どうでもいいけれど小学生になったばかりぐらいの子から大人まで、ほんとみんなスロットとゲームだとか、どうかするとコインが出てくるゲームを一生懸命やっているが、見ているだけでも時間の無駄だ。こんなことしている暇があったら本でも読めばいいのにと思うのだが、ぼっちゃんもなにやら興奮気味だ。見ているだけでも何か面白いのだろう。何が面白いのか理解はできないし、理解しようとも思わんが。なんかこんなこと書くとイヤなやつっぽいが、単純に、こんなところで300円とか使うぐらいならブックオフの100均コーナーで本を3冊買いたいと思う。要するに価値観の違いだ。

あんまりうるさいので本屋の絵本コーナーに移動。プリキュアの絵本などを読む。

午後からはまたもや図書館の恵みを体中に浴びる。視聴覚コーナーでぼっちゃんと『紅の豚』を見る。ぼっちゃんも最後まで見続けた。やっぱり話もそう難しくないし、飛行機のシーンがたくさんあるからだろうか。最後まで見たと書いたが、厳密には、図書館の視聴時間が4時半までだったので、あと数分というところで映像が切れた。ぼっちゃんはすこし悲しそうだった。

紅の豚 [DVD]

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音楽は持ってきたipodシャッフルが頼り。いま入っているのはグレン・グールドの弾くベートーヴェンピアノソナタ30・31・32番とアファナシエフのバッハ:平均率クラヴィーア曲集第一集、チェリビダッケベートーヴェン交響曲9番。ちょっと偏りすぎだ。
そういえば図書館の雑誌コーナーで久しぶりに「レコード芸術」を読んだが、雑誌の最後のほうにある一曲について読者が「これぞベスト!」と思うCDを挙げるコーナーがあった。今回のテーマはマーラー交響曲4番。
で、ベストとされた録音はメンゲルベルクアムステルダム・コンセルトヘボウ管のもの・・・。いや、それはそれでいいんだけれど、いま何時代ですか?とちょっと目が点になった。いったいどんな人が投稿してるんだ・・・と思ったら、みんな65歳とか70歳とかそんな年齢の方ばかり。きっとずっと昔からこの雑誌を読んできたひとたちなのだろうな。でも、「読んでいるのはずっと昔から読んでいる人」という層が購買層の高パーセンテージを占めてそうな雑誌の未来は・・・いや、僕が考えても仕方がない。

でも、パブリック・ドメインをMP3でダウンロードできるサイトから件の録音をさっそくダウンロードして聴いてみたが、なるほどゆったりと落ち着いた演奏が心地良い。現代的な演奏とは言えない、すこしロマンチックな演奏だけれども、いまだに評価が高いのも頷ける。古学奏法云々という理屈ゴチゴチの凡百の演奏に比べれば、ずっと群を抜いていると思う。