きのうは父の見舞いから帰ってきて、着替えてフトンを敷いて横になって、ほぼそのまま眠りに落ちた。ビデオに録画していたレッドカーペットうんたらを横になって見ていたが、いつの間にか眠っていた。

写真のネガっていうときの「ネガ」が、実は「よみがえる」の語源だということ、そしてネガによって死者が蘇るんだということに、ある瞬間気づいた。そしてら、それはとても重要な秘密だったらしく、気づいたら僕は死霊に取り囲まれていた・・・・という夢を見た。怖すぎて目が覚めたときも心臓がバクバクしていた。
僕を取り囲んだ死霊の一人が僕の腕を掴んだのだが、その掴まれた感覚も何かリアルに残っていて、起きた後もしばらく怖かった。

よく考えたら「ネガ」と「よみがえる」って、「が」しか合ってないんだけど。

でも、ネガ=陰画って、ある意味では裏返しとか、転換とか、そういうものを連想させるので、そこで生と死がひっくりかえってもおかしくはない気がする。たしか夢の中でもそんなことを考えていた気がする。

ライブ・ベスト・アルバム「ALL LIVE BEST」
あることを知ってしまうということは、もうそれを知らなかった自分には戻れないということだ。表面上、何も変わったことないように日々を送ることができたとしても、知ってしまった以上、もうかつての自分はどこにもいない。そしてそれを知ることは同時に、何も知らないし何も知らなかった風に他人を欺きながら生きていくことを学ぶことでもある。何も知らないよ。でも、僕は知っているんだよ。
病院へ向かう車の中でずっとスガシカオのライヴアルバムを聴きながらそんなことを思った。
いつもながら、「黄金の月」でちょっと泣いた。