金田耕一『メルロ=ポンティの政治哲学』(早稲田大学出版)
序章と第一章、第二章の半分ぐらいまで読む。まだ知っている話しか出てきてないので、読んでいるとすこし眠いが、問題は思考(哲学)と実践をどう繋げるかという事だ。思考が行動を規定するのでもなければ、行動が思考を規定するのでもない。むしろ具体的かつ直接的な行動に対しては懐疑的ですらあるようである。このあたり、理屈はわかるが日和見主義とか楽観主義とか、そういう批判は避けれらないだろうが、このあたりの問題をどう処理するのか。