今日の午前中にあっていた教育テレビの子供の歌スペシャル。ぼっちゃんもすっかり心を奪われている。
しかしそんなぼっちゃんを尻目に、父は画面に映ったゴン太、はに丸といった旧友たちの元気な姿に思わず涙腺が緩んだ。

・・・で、話は変わるが、「北風小僧の寒太郎」は、もちろん今でもヴァージョンは違えどもときどき「お母さんといっしょ」のなかで見ることもできる。しかし昨日見た古いヴァージョンは、その画面そのもののほの暗さと、あと、九州では見ることのできない北国のやはり寒々としたほの暗さがトラウマのように*1心に残っている。
保育園に通っていた頃、いつもはじいちゃんが迎えに来てくれていた。しかし、どういう理由だったかは今となっては判然としないが、ある一時期、「いのこりぐみ」にいたことがある。漢字を交えて書くと居残り組。つまり、帰りの会が終わったあとも仕事や何かの都合で迎えが遅い子がそのまま保育園で待機しているわけだ。「いのこりぐみ」。そのとき意味を分かっていたかどうかはわからないが、その時使われていたこの名称と、園の門をお母さんやおじいちゃんやおばあちゃんに手を引かれて出て行く級友たちの背中、彼らの駆けた後に立つ砂煙の匂い、夕陽のオレンジの光・・・これらは今だにワンセットになって心に残っている。

すっかり日が暮れて、病院の勤務が終わった母がナース姿のまま自転車に乗って迎えに来る。真っ暗な窓の外。蛍光灯の灯った部屋の中。いのこりぐみの子に配られたパンにはピーナツバターが挟まれていた。テレビからはちょうど「北風小僧の寒太郎」の北国の寒村のほの暗い風景。


・・・そんなことを考えながらふとテレビ画面に目をうつすと、なんかみたことある緑色の奴がエアギターやってる。ガチャピン・・・?その隣は、ムック・・・?
君たちもNHK出身だっけ?まぁ、いいか。

あと、名前も思い出せないけど、「あっ!こいつ知ってる!」という旧友にも出会えた(下の図参照)。どうも「いちにのさんすう」関係者らしい。(妻談)

*1:ってか、「心に残っている」と言語化できる時点でトラウマではないのか?