うちの子は最近「ケロロ軍曹」好きが乗じて、ついに「ガンダム」まで見始めてしまった。もちろん一年戦争を舞台にした「ファーストガンダム」だ。こうやってガンダム世代というのは着実に後継者を育て、世代交代してゆくのだな。

それにしても、久しぶりに見てみると、これって善と悪の対決といったいわゆるロボットヒーローもではなくて、地球連邦とコロニーとのあいだの独立戦争なのですね・・・。

そうなると、もうどちらが善とか悪とかそういう問題ではないわけで。だから主題歌の歌詞のなかの「正義の怒りをぶつけろガンダム」というくだりで妙な違和感を感じる。正義とか、そういう問題じゃないだろと。

そんなこといったらジオンにはジオンの正義があり、連邦には連邦の正義がるというか、この場合は正義というより「大義」と言ったほうがいいのか。なんか、ワンピースの敵達・・・「海軍」というのだろうか、彼らの上着の背中に「絶対正義」と書いてあることに抱く妙な違和感に近い。よく考えると「絶対正義」って言葉すごいな。

こういう感覚(正義という大義への違和感)って、個人的には9.11以後にすごくリアルに感じるようになったのだが、そのあたりは個人差もあるだろう。

話は戻るが、ガンダムはなかなか名言の宝庫だ。「甘いな・・・ぼっちゃん育ちが身につきすぎている」(by シャア)とか。