つまり、持っているものや買うもの、着るもの、食べるものによって自らの階級やアイデンティティを証左するという構造は、バブル期のDCブランドブームから最近のクウネル的なものの興隆まで一貫している。そこに「質素で普通でシンプルな生活を演出するための高価でレアなもの」というちょっとしたひねりが加わっているということか。

授業にはテンポやリズムがきっと必要なのだ。自分には特に、もっともっと必要だ。リズムもテンポもよくない演奏をライヴで聴かされたら、そら退屈するわな。

自分が学生だった頃を思い出すと、けっこう授業中寝でた。とりあえず「寝ない授業をめざす」というふうにハードルを下げてみたらどうだろうか。

マーラー・イヤーに理由つけて買ってしまった「復活」。これで五枚目の「復活」。サイモン・ラトルのCDを買うのは初めて。

マーラー:交響曲第2番「復活」

マーラー:交響曲第2番「復活」

  • アーティスト: ラトル(サイモン),ロイヤル(ケイト),コジェナー(マグダレナ)
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2011/02/02
  • メディア: CD
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ラトルということで、もっとクールで非人情な音楽を期待していたら、意外と熱い演奏だった。とはいえ、冷静な熱さというか、けっしてズブズブにはならない節度を保っている。それにしても精緻でクリアな演奏。こんなフレーズや音があったっけ?と驚かされる。「1楽章のあとには十分な休息を」というマーラー本人の指示通り、2枚組みで1枚めは第1楽章のみ。とにかくベルリン・フィルがすごい演奏能力をもった集団だということはわかった。

この曲を始めて聴いたのは中学2年生ころだったと思う。齢も40に近づいた今でも十分に感動するが、中二病的妄想爆発の子どもからそんなおっさんまで受け入れてくれるなんて、なんて懐の大きい作品なのだろう。