きのうは授業が終わったあと、学生と英米分析系と現象学系の時間論の方向性の違いや同一性について雑談交じりに話した後、押井守ルパン三世を作ったらどうなるかという話になる。以下、僕のイメージ。

西暦2030年。画期的な放射能除去システムの完成によって震災のダメージから奇跡的な復興をなした日本。その技術の輸出によって経済的にも奇跡的な復興をなしとげ、新首都FUKUOKAは経済的にも政治的にもアジアの中心となろうとしていた。
震災によって左目を失った銭形警部はそれでも執念深くルパンを追う。しかし銭形が向かう先々には惨殺死体が。すべての現場に残された「L3」と書かれた血まみれのカード。ルパンの仕業なのか?しかし、警察は捜査に消極的。事件は変質者の仕業として処理される。執拗に事件を追う銭形。孤立。あからさまな警察上層部からの圧力。そして銭形を襲う黒塗の車。銃撃の嵐。銭形の窮地を救うバイクの女。峰不二子。この事件からは手を引き、ルパンのことも忘れろと警告する峰不二子。TENJINの街頭スクリーンに映し出される銭形の顔。連続惨殺事件の容疑者として。あらためて大きな陰謀に巻き込まれたことに気づく銭形。銭形の前に現れた次元大介そして五右衛門。ルパンからのメッセージ。メッセージは一言「FUKUSHIMA」。すべては「あの日」をめぐる悲しみへと結びつく。追手を逃れ、原発跡を目指す銭形。3.11、原子力、権力、殺人、愛憎・・・。これらのもつれた糸を解くなかで銭形が知る悲しくもおぞましい真実。そして新たな危機。事件とルパンとの関係は?そしてルパンはいまどこに・・・?「なぁ、ルパン・・・。お前は、ほんとうに存在しているのか?すべて俺が見ている夢なんじゃないか?」

イメージの元は押井守の「イノセンス