ウニャ子は電池事件以来、何事もなく、まるで何事もなかったかのようにあいかわらず傍若無人

ところで、我が家はケーブルテレビを導入後、テレビがついている時間のうち50パーセントが朝と夕の教育テレビ、のこりの49パーセントがアニメ専門チャンネルキッズステーション」という状態なのだが、世の中にはほんとうにたくさんのアニメがある。

そのなかで、ジャンプだかサンデーに連載している「テガミバチ」というアニメがあるのだが、このアニメを主題歌「はじまりの日」を歌っているのはスガシカオ。(正確にはスガシカオ feat.Mummy-D )アニメの内容は、主人公が苦難を乗り越えながら人々の大切な手紙を届けるというものなのだが、とにかく、いい曲なのだ。

最近の五歳の長男坊は何かと歌の歌詞を反対にするというテクを身につけている。
たとえば歌の中で「仲良くしよう〜」という部分があれば「仲良くしない〜」、「一緒に食べよう〜」とくれば「一緒に食べない〜」と、とにかく肯定を否定へ、否定を肯定へとひっくり返すのである。
もちろんこの「はじまりの日」も例外ではない。

ある日、やっぱり長男坊は「ひっくりかえし唱法」でこのサビの部分を歌っていた。原文は以下のとおりである。

ねえどこへ行く どこでも行く 握りしめた手と手
ぼくがいて 君がいた はじまりの日

問題は最後だ。とうぜん「はじまりの日」とくるからには「おわりの日」とくるだろうと思っていたが、長男坊はちがった。

ぼくがいて 君がいた おわかれの日

な、なんだと・・・。「はじまりの日」の反対が「おわかれの日」、だと・・・。

たしかに「はじまりの日」の反対が「おわりの日」というのはいかにもつまらない大人の発想だが、「はじまりの日」の反対が「おわかれの日」だとは・・・。何か深いものにふれた気がした。